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開成中学に合格したBくんの家

2020年3月20日「金曜日」更新の日記

2020-03-20の日記のIMAGE
東京/4人家族(父、母、Bくん、妹)/3階建て一軒家(4LDK)子ども部屋を家族交流の場にする。開成中学に入学が決まったBくんのおうちは、東京の都心部にある、ごく一般的な建売住宅です。都心に一軒家、と書くとなかなか贅沢に聞こえますが、それほど広い敷地があるわけではありません。建ぺい率ぎりぎりに建てたその家は、3階建てです。1階はトイレ、お風呂に収納スペース、2階がリビングとダイニング。そして3階が子ども部屋とお父さんお母さんの寝室。広々とした子ども部屋では、お兄ちゃんのBくんと妹の二人兄妹が仲良く机を並べています。ただし、2階がリビングで、3階が子ども部屋、というおうちの作りは、「頭のよい子」を育てるという点からすると、黄色信号が灯ります。これから何度も繰り返して強調する話ですが、思春期にさしかかるまでの子どもたちは、親の目の届かない子ども部屋に隔離するよりも、親とコミュニケーションができる場所で遊ばせたり、勉強させたりしたほうが明らかに教育上プラスだからです。このままでは、Bくん宅、3階の子ども部屋にBくんも妹もこもりきりになってしまわないかしら?いえいえ、ご心配なく。というのも、Bくん宅では、なんとこの子ども部屋自体が、「家族団らんの場所」になっているからです。 お弁当用にしたいのならば、小さく作ればいいことだ。肉類もそのまま小分けにして冷凍保存してもよいが、加工してから冷凍すると、より使いやすくなる。ひき肉に炒めたたまねぎ、にんにくなどを入れてよくこね、冷凍しておいた。これで肉団子にしてもいいし、ハンバーグやメンチカツを作ってもいい。使い道はいろいろだ。そのままトマトピューレで煮込めばミートソースにもなるし、ミートソースを冷凍保存しておけばミートドリアなどにも応用できる。とり肉なども、あらかじめ下味などをすべて付けて、あとは揚げるだけの状態で冷凍保存しておけば、困ったときの一品になる。わたしのお気に入りは、餃子の具をまとめて作り、残った具を冷凍保存するものだ。ピーマンの肉詰めにしたり、そのままごま油でハンバーグのように焼いて、大根おろしとポン酢で食べたり、油揚げに詰めてしょうゆで煮てもおいしい。「一つひとつをそのつど作っていては時間もお金もかかってしまうが、応用の繰り返しでレパートリーを増やすと、とても楽になるんだなあ」そんなシンプルなことにも、気づくようになった。ほかにも、イカやエビ、ホタテ、白身魚などの魚介類も、同様にフライの衣をつけて冷凍しておく。貝殻付きのものであれば、そのまま冷凍することができる。閉店間際のスーパーに行けば、驚くほど値引きして売られている魚介類を活用した。野菜も、生のままでは冷凍は難しいが、一旦ゆでたり炒めたりするだけで冷凍可能になるものが多い。ただし、冷凍保存する際には注意点がある。冷凍食品は空気を非常に嫌うので、ジッパー式の保存袋の内側にアルミ箔を入れ、そこに食品を入れて、ストローで真空にしてから冷凍する。こうすれば、中の食材が傷みにくくなるし、解凍したときに水っぽくならずにすむ。「一人暮らしだと、買っても食べきれず、つい食材を無駄にしがちだ。でも、冷凍庫があるだけで、こんなにも変わるなんて!」そう考えると、一人暮らしの自炊には大型の冷凍冷蔵庫が必須アイテムだと思った。 「家計は小さな会社」そう考えた。自分が経営者の目線で物事を考えれば、無駄な経費的部分も見つけやすい。しかも、予算が浮けば、それは自分自身へのボーナスにもなってくれる。そんなふうに、節約についてあれこれ考えていたころのことだった。「うちのコンビニの店長になってもらえませんか?」カラオケ屋がつぶれてしまい、どうしようかとぶらぶらしていたわたしに、こんな話が舞い込んできた。ひょんなことがきっかけで知り合ったおじさんからだった。しばらく迷った末、厚生年金や健康保険、雇用保険に加入してもらうという条件付きで、働かせてもらうことにした。コンビニの店長をしていると、いろいろ勉強させられることがある。本社から送り込まれてくる「スーパーバイザー」という人がいて、彼らは、経営面や店舗の運営について、本社の立場から意見を言ってくる。彼らの目的はズバリ一つ、店の売り上げを上げること。そんなスーパーバイザーから、利益や経費の話などをきびしく指導された。そのおかげか、「いかに経費を削減して、しかも売り上げをアップさせるか」という思いが、いつもわたしの頭の中に渦巻いていた。「もし、これができなければ、任されたお店をつぶすことにもなりかねない」大きなプレッシャーが重くのしかかってくる。でも一方で、店のすべてを任されていたからやりがいもあった。家計を預かるということもこれと同じだ。毎月の限られたお金の中で、いかに貯蓄を増やしていくか。万一家計のやり繰りがうまくできなくて、毎月赤字になってしまっていたら、店がつぶれるのと同じように、その家計は破綻してしまうのと同じことを意味するのだ。 とびきりおいしい料理を高級レストランで食べた覚えもないし、高い食材を買った覚えもない。だけど、一人暮らしにしては食費が高いような気がしていた。たぶん2、3万円は何も考えずに使っていたと思う。「いったい何がいけないんだろう?」理由はいろいろ思いあたった。まず、コンビニ。最寄りの駅からアパートまで自転車で帰る道沿いにコンビニがあり、毎日のように寄っていた。ちょうど、夏の虫が光に吸い寄せられるように...。お弁当や暇つぶしの雑誌、お菓子、ジュースなど、何かしらカゴに入れてしまう。アパートに帰ってからも、おなかがまたすいてくるとコンビニまで走り、空腹感を早く満たしたいがあまりに、手軽に食べられる惣菜やインスタント食品、余計なお菓子をついつい買ってしまうという毎日だ。「こんなんじゃいけない!手作りしなければ!」こう思ってスーパーに行ったまではいいのだが、安さに惹かれて買った特売品などで買い物カゴの中はいっぱい。「こんなに食べもしないのに・・・」レジでお金を払うとき、すでにそんな気持ちになっている。夕食の材料だけでなく、ここでもつい余計なものを買い、1000円や2000円はすぐに飛んでいってしまう。しかも、その日の気分によって買っていたため、無駄が多かった。値段が高かろうが、ちょっとしか使わないものだろうが、そんなことはお構いなし。この材料が必要だからといって無計画に買ってしまう。それに、冷蔵庫の中に余った食材があるのに、毎日のようにスーパーに行っては、どんどん買い込む。その繰り返しだった。もちろん、買ったものをすべて使っていたわけではない。残った食材は使われることなく、冷蔵庫の中でミイラになるか、カビだらけになって発見され、結局、食べられることなく捨てられる。わたしは田舎育ちで、子どものころから「食べ物を粗末にしてはいけない」と教わってきた。だから最初のころは、食べられなくなった野菜や肉などを捨てるときに抵抗があったが、そのうち、だんだん捨てることに慣れていく。「このままじゃ、本当にダメになる」たまにはそんなふうに思うものの、あまり深刻に考えてはいなかった。そして、自分の食欲のままに過ごしていたわたしは、多くの食材を捨て、体重もどんどん増えていく結果となった。問題は食費だけじゃない。休みの日には、少し残っているお金を持って、繁華街やデパートに行き、服や靴、雑貨など、欲しいと思ったものをお金があるかぎり買ってしまう。計画性がまったくといっていいほどなかったので、給料日の2週間くらい前になると、すでに激しい金欠病に襲われてしまうのである。「自分で稼いだお金を使って、自分が欲しいものを買える」これこそが、一人暮らしの醍醐味だと思っていた。無駄遣いすることに、まったく抵抗がなかったのだ。 会社をたたむことは容易なことではなかった。たとえ、数人の社員といえども、忍さんを信じ、慕って一生懸命働いてきた社員と、四年間、地道ではあるが積み重ねてきた会社の信用などを考えると、簡単に「やめます」とはいかない。私も三一年間、女手で会社を支えてきており、忍さんの心境は手にとるように理解できる。父がひとり暮らしをしていたころ、東京と名古屋を新幹線で通いながら、父親の世話と会社を両立させてきた私にとっては、とても他人事には思えない。忍さんにとって大きな決断のときだったと思われる。そんなとき思い出したのが、フリーライターのころに取材したことのあるシニアハウスという老人施設のことだった。迷っている時間はない。すぐシニアハウスに電話で問いあわせた。運よく、新町と江坂に一室ずつ空きがあった。広いのは江坂のほうだったが、忍さんの会社との距離を考えると、会社まで歩いて通勤できる大阪市西区にある新町が便利で立地条件もよい。ただ、肝心の費用の点で、忍さんははたと困惑した。会社の運営資金に、家のお金、母親高子さんの貯金までも借り入れており、その上、住んでいるマンションまでも抵当に入れていたからだ。そんなこんなで二の足を踏んでいたとき、取材などで旧知の近山恵子さん(四四歳)が尋ねてきて、いろいろと相談にのってくれた。彼女はシニアハウスの実践者でもある。近山さんは忍さんと同じように、脳梗塞で倒れ、車椅子の生活を余儀なくされた母の介護と仕事を両立させるジレンマを味わっていた。このジレンマを解決するために、近山さんは介護施設のついた共同住宅、いわゆるシニアハウスを発案した。この種のシニアハウスを数多く手がけた生活科学研究所の所長高橋英與氏を知り、高齢の家族を抱える友人二人と、介護サービスを加えたタイプのシニアハウス建設を同研究所に提案した。これは、入居者が設計の段階から意見を出しあう高齢者マンションであり、高齢者の暮らしやすい住居にするとともに、入居者同士の交流をはかり、助けあいを活発にする方式である。生活科学研究所は近山さん自身に、この仕事を完成することを委任した。そうして建ったのが、「シニアハウス新町」である。六年前、完成と同時に、近山さんは東京の仕事を辞め、生活科学研究所の大阪事務所長に転職、同じシニアハウスの六階に移り住んだ。事務所はマンションの二階。近山さんは六階から二階の事務所へ出勤し、母親は一階に設備されたデイケアを一日中受けられるという安心を同時に手に入れることができた。近山さんは入居と同時に、会社が大阪の江坂に建設計画中の新しいシニアハウスの準備にもすぐ、参加した人である。この「シニアハウス江坂」は小西綾さんと女性学の研究家の駒尺喜美さんが生みの親であり、別名を「ウーマンズハウス』という。ここでは、その名の通り、女性が幸せに生きるためのさまざまな活動が盛んに行われている。近山さん母娘はいまは武蔵浦和のシニアハウスに戻ってきた。そして、ライフハウスという、地域と連携した新しいスタイルの事業計画をすすめ、完成させた。 母シツエさんとは、まさしくスープのさめない同じマンションなので、互いに、個々 の生活を守りながらも、往来がしやすいようにと考えてある。連絡はブザーでできるよ うになっている。シツエさんは九七歳というのに、一昨年大腿骨骨折してからは、手押 し車を活用して家の中をひとり歩きしておられる。二台の手押し車と車椅子も三台あっ て、家の内外で用途用途に使い分けて、なるべく助手さんの手を借りないように、自立 した生活をしておられる。リビングは洋間だが、窓は全部障子にしてあり、障子のもつ微妙な明かりを楽しめる インテリアになっている。障子は四季や天候などの自然をうまく感じられるようにでき ており、障子にうつる明かりで時間も推し測れる。そうした自然とのおつきあい」を 大事にしたいとのこと。和室が一つあるが、ここには母シヅメさんの生きてきた歴史を物語る桐ダンスが五っ も収められている。政治家の夫が引退したのを機にシヅ工さんはいち早く、現在住んでいるマンションを 見つけて、一五七坪の敷地がある広い家を処分し、そこに二つの部屋を購入した。最初 はシヅエさん夫婦が三七坪のところに住み、タキさんが二六坪のほうに住んでいた。部 屋が母シヅ工さんの名義のころ(数年前、生前贈与の形で名義変更)、タキさんはシヅ エさんに家賃を支払っていたという。前述したように、タキさんがホームオフィスにす ることになり、シヅメさんは娘一家の幸福をいちばんに願い、いまは二六坪のところ に、快適に住んでおられる。住まいを交換した当初は、インテリアが変わり、道具の位置が変わり、うろうろと戸 惑った。慣れるまでに、ずいぶん時間がかかったけれど、ようやく慣れてきたという。廊下は手押し車が通れるようなゆとりとなっており、また部屋には手すりが施されて おり、シヅエさんは家の中を自分で手押し車で歩くのを日課として足を鍛えているとい う。毎朝きちんと起床してから身なりを整えて、外出しない日でもおしゃれには気をくばっておられる。家の中でも靴(といっても、らくなイタリア製のサンダルだったりす るが)で、スリッパは原則的には使わない。また、地震で道具が倒れないよう止め金の 工夫がしてある。 五〇歳からの人生をどう生きるか。誰と、どこで、どんなふうに、なにをして生きていくか。夫婦でもシングルでも、自分らしく、自分のやりたいことを主体にしていくことを強く勧めたい。それにはなんといっても住まい"が大切で、住まい』をはずしては考えられないと私は思っている。その住まいについて少なくとも、これだけは考えておきましょうというのが、この項のテーマである。●ヒント1捨てる――家具に押しつぶされないために誰しも五〇年間の人生、生活の歴史があり、思い出がいっぱいある家具やモノ群は捨てるに忍びないものがある。だからといって、貴重なスペースを家具で埋めつくして、住む人間が身体をよじり、道具の間で暮らすのはナンセンスだ。道具のための家では主客転倒、道具の奴隷として家具に押しつぶされたマンガの主人公にならないように、思いきって切り捨てる勇気をもつことだ。一〇畳は一〇畳として使い、道具で八畳にせまくしたりは、けっしてしないこと。●ヒント2整理必要、不要の交通整理をするためにこれからの生活に必要なものはなにかを交通整理すること。あって便利、なくても不便しない、困らないものは、まず不用の方へ思いきってより分ける。一年も二年も押し入れや収納棚にしまわれっぱなしのものはまず、不用と思いきること。まして三年以上使用しないものは、不用品とする英断が大切。洋服も同じこと。いつ着るか知れないものは、ほとんど着ないと思いきること。三年も四年も袖を通さないものは、あっても着ない不用品とみなすこと。食器類はライフスタイルにもよるので一概にいえないが、好みのものだけにする。自分の好みに徹し、反するものは不用とみなす。寝具も自分たち用だけとするか、来客用は一~二人分と決める。寝具の収納は場所をとることから、よく考えて思いきりよく整理。貸しふとんなどを活用すればいい。●ヒント3収納出し入れしやすく、あとで探しまわらなくてすむように収納スペースは広いにこしたことはないが、限られたスペースをより有効に使うことを第一条件とする。まず、用途別、モノ別、季節別、使用頻度別などに大別する。どこへしまったか、探しまわらなくてすむように、収納内容の表示、見出しをつけること。収納のインデックス帳か、カードで、どこに収納されているかを一目瞭然にしておく。また、捨てきれないものは貸し倉庫、トランクルームを借りる英断が必要。

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