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でたらめ広告にだまされないために

2020年3月10日「火曜日」更新の日記

2020-03-10の日記のIMAGE
不動産情報は、距離的にみて、あなたが住めそうな範囲内の販売情報とあわせて、その地域に関する環境や歴史、鉄道・道路の計画、団地開発の計画などの発展性に関するものも集めることが必要です。地域に関する情報は、市町村などの公報紙にも盛り込まれていますし、住宅専門紙や雑誌にも掲載されます。販売情報のほとんどは、不動産業者が行なう販売広告という形でなされていますが、残念なことに、この不動産の販売広告にはでたらめ広告による不当表示がよく見受けられます。こういう広告にだまされて、とんでもない物件を買わされたという悲劇はあとをたちません。
広告の種類と信頼度
不動産広告は、新聞、雑誌、テレビ、チラシなどの媒体を使って行なわれています。本来は、広告の種類によって信頼度が異なるものではありませんが、前述したように、名の通った一流新聞などでは、媒体自体が自分の信用を大切にし、また、読者の利益を守ろうとするため、広告内容を厳しくチェックしていますので、信頼できる度合いが強いといえましょう。-これとは逆に、新聞折込みや投込みなどは、広告主が広告をつくり、直接皆さんのところへ届けるものですから、中にはいい加減なものも少なくありません。最近では、大手不動産業者でも新聞にチラシを入れるようになりましたが、まだまだ不良業者がこの手を使う場合が多く、玉石混交の状態です。とくに、電柱にはったビラやガリ版刷りのビラなどでは、「私の家を売ります」と、いかにも持主が事情があって安く売るといったように見せかけていますが、実は新聞などに広告を出せないような業者のものが多く、こういうのはまず、引っかかったら最後のオトリ広告と見て間違いないでしょう。 待ちに待った入居の日が近づいていた。「やっと、この狭くてうるさいアパートともさよならできる!」6年間住んだアパートは物だらけで、足の踏み場もないほどだった。「引っ越したら、友だちや家族が泊まれる部屋もあるし、駅からも近い。これでやっと人を呼べるなあ」新しい住まいへの夢はふくらむ一方だった。「そろそろ、引っ越しの準備をしなきゃいけないな」いよいよ引っ越しと思うと、気持ちはますます盛り上がる。マンションの入居説明会のときにもらった資料の中に、引っ越し屋さんのパンフレットが入っていた。そのS社が引っ越しの幹事会社らしく、入居説明会のときに営業の人がいて、見積もりの日を決めていた。「まぁ、相場はどんなもんか、ちょっと聞いてみよう」見積もりは無料とあったので、その程度の感覚で見積もりの日を迎えた。約束した日、スーツを着た営業のHさんという男性がアパートにやってきた。Hさんは、荷物のいっぱい詰まった部屋を見て、驚いている様子だ。「荷物たくさんありますね~」「えっ?ワンルームなので、そんなにないと思いますよ。洗濯機や冷蔵庫、エアコンはこのアパートのものなので、運ばなくていいんです」「じゃあ、運ぶものはこのタンスとテレビ、それと、収納家具3点と、あとは衣類などですね」Hさんは、紙に数字を書きながら電卓をたたいている。 わたしの家計簿の項目には、日用雑貨代と洋服代がある。日用雑貨とは洗剤やトイレットペーパー、シャンプー、石けんなど、日常的に使うもの。節約をはじめる前は、シャンプーやティッシュペーパーの値段を気にして買ったことはない。必要なときに買いに行って、たまたま安ければラッキーという感じだった。ドラッグストアでも、計画性のなさが出てしまい、髪につけるムースや化粧品を衝動買い。ほとんど使わず、残ったまま放置されているものも少なくなかった。節約する前のわたしの化粧品は、洗顔石けんで4000円、化粧水で3200円のものを使っていた。2カ月に1回はこのセットを買っていただろうか。「安い洗顔石けんや化粧水に変えて、もし肌に合わなかったら......」そう思うと、なかなか踏ん切りがつかず、高いなと悔しく思いながらも続けていた。ともと敏感肌で、化粧品が肌に合わず、顔がかぶれてブツブツができてしまったことが何9度かあったからだ。ある日のこと、たまたま買った雑誌に手作りの化粧水が載っている。「500ミリリットルの容器で、原価はたった200円?」あまりの安さに落き、ちょうどそのときお金がなかったこともあり、作ってみることにした。材料は、消毒用エタノールとグリセリン、精製水のみ。精製水100ミリリットルに対して、グリセリンを5ミリリットル、エタノールを5ミリリットル用意する。その3つを混ぜるだけでできるという、いたってシンプルな化粧水だ。「少し消毒のエタノールがきついかな」使いはじめはそう思ったが、痛みやかゆみ、違和感はまったくない。たまに母の化粧水などを使うと、なぜか肌が痛くなることがあった。 一言でいえば「縦の動線」である。「上下移動の動線」である。人は誰でも、水平面を移動するのはたやすく、上下に動くのは苦手である。それだからなのか、水平よりも上下に移動することに敏感であり、また感動もある。超高層ビル、展望台、塔、その他、山や橋など、「高い所」には感動がある。そして、この「高い所」へ行く行き方の一つが「階段」であり、もう一つが「坂」なのである。ピラミッド(階段)、アプト式登山電車(坂)、神社の階段、坂道、すべてが高みへ至る動線であり、現代になってこれらに、ケーブルカー、ロープウェイ、エレヴェーターが加わり、上下移動がさらにたやすくなった。しかし、「上下移動」の手段という点では、階段もエレヴェーターも同じなのだが、まったく異なる点がある。それは「足を使うか使わないか」ということである。階段や坂道は、私たちが歩く。つまり足を使う。が、エレヴェーターにしろロープウェイにしろ、私たちは動かない。つまり足を使わない。このことは現代化イコール文明化ということが、「人間の機能」を「いかに機械に変えられるか」という方向に進んできたことも意味している。暑い。それではひと風呂浴びてサッパリし、窓を開けて涼風を入れ、打ち水をし、団扇を使おう。寒い。それではたくさん着こんで戸を閉めて隙間風を防ごう。あるいは新でご飯を炊く、手で洗濯する。これら私たちの体の機能や、体の内に蓄えてあった知恵などが、空調機になり電気釜になり洗濯機になって、スイッチ・ポン、とスイッチ一つでことたりるようになった。これが文明化の方向である。しかし、機械化されることによって、「新しいよりよいモノ」になり変われるものと、階段や坂道などのように、とことん真底のところまでは変えられない、置き換えのきかないものもある。いってみれば、「階段」と「エレヴェーター」は別種の、それぞれのよさ悪さをもったもの、ということになろう。では階段のよさ、とは何か。階段は本来は「人の足」に合わせてつくられたものである。人の足の大きさが踏面になり、無理なく足をもちあげられる高さが蹴上になっている。そのように「人」が主役で、人それぞれの動きを自然に促すように考えられている。 ちょうど京子さんたちの家が完成したころ、妹さん一家が千葉の家を売って同じ敷地内に家を建てることになった。最初は妹さんの分の空き地は駐車場にして貸す計画にしていたが、妹さん家族の思ったよりも早い決断で後ろ側の土地に妹さんの家が建った。「家族が互いになじんだ土地で住めるようになったことは、京子さんにとっては心強い限りだ。会社の仕事で長く出張して家を空けても、スープのさめないところに、妹さんの家族がいるのだから、どんなにか心丈夫なことだろう。ただ、嫁いで家族がある妹さんには、母娘だからずるずると互いの生活を干渉しないようにと、いつも母親は気くばりしているという。京子さんとも、ウィークデーは朝食は共にするが、夕食は共にしないことに決めているる。そのかわり、休日は京子さんの用事がない限り、食事をつくったり、散歩に出たついでに食事を外で楽しんだり、日頃の淋しさをねぎらうように努力している。つかず、離れず、同じ家に住む母娘といえども、けじめをつけ、最低限のルールをつくって、互いに侵害しあわない、大人の母娘関係が成立していてうらやましい。
四〇代だからできた資金計画
京子さんに、「土地を売らないで家を改築するなんて、凄腕ね」と聞いたら、「とんで。もない、借金ばかりで建てた家ですよ、三〇年ローンを会社と住宅ローンと全国福祉年金基金と三ヵ所で借りたので、働けるだけ働かなければ、払いきれないですよ」という。しかし、たとえ管理職とはいえ、あとを引き継いでくれる子供もいないのに、三〇年ローン返済予定は厳しいなとちょっぴり老婆心を見せると、「なんとかなりますよ。もし支払いきれなければ、私ひとりなら、手放してもいいし、貸してもいいし、そこは考えないことにします」と、ケロッとした答えが返ってきた。「相続税だって延納の方法をとっているし、三ヵ所から借りたローンはやがて五〇代になる私には、ちょっとした賭けで冒険のように人は考えるかもしれないけど、四〇代だからこそ思いきりよく母の生活も計算に入れて決断できた」と京子さんは強調していた。この場合、一三〇坪近い土地を少し売却し、それを資本に母娘と妹家族の二世帯住宅を借金なしでつくることも考えられたとは思うけれど、多少無理はしても、庭を楽しみ、姉妹それぞれ独立した家屋をつくり、母娘が住み分けるというのも、いい選択ではないか。庭続きの戸別住宅。まったく理想的な住まい形態である。いま京子さんが資金の都合上できなくて悔いているのは床暖房だ。一階の食堂、台所と、母親の寝室とユーティリティ(作業空間)部門を床暖房にできなかったことを、住んでみて改めて残念に思っている。いずれ余裕ができたら、せめて食堂、台所部分だけでも、床暖房にしたいと願っているが、いまはぎりぎりの資金計画、果たしてそれを実現するのはいつの日のことか。「そんなに急いで完璧にしなくても、もっとよくしたいという目標を捨てず時間をかけて育てていけばいいのよ。楽しみはあとに回せということもあるし」と友人たちは口を揃えて勇気づけてくれるそうだ。 洋服があふれているといったら、いいすぎかもしれないが、愛甲さんは洋服をたくさ んもっている。だから、いまのマンションに移るとき、相当整理したが、好きで買った ものだから、大胆に整理できないところがある。そこで、オプションで、愛甲さんが使いいいように、クローゼットをつくってもらっ た。納まらないのは、ともかく思いきって整理し、どうしても捨てきれないものだけ は、夫の白浜の家の愛甲さん用のクローゼットに置いている。ここで、愛甲式収納を紹介したい。まず季節別に大分けし、あとはアイテム別に中分 けし、小分けは色別にと三段階に分けていることが特徴だ。ブラウス類についていうと、たたんでしまっておくとそのまま忘れてしまうから、全 部ハンガーにかけて見やすく、かつ出し入れしやすくしてある。とかく、インナーのブ ラウスはたたんでしまうが、これだともっていることを忘れてしまったりするので、愛 甲さんの収納法は参考になる。セーターやTシャツ類は、丸めて引き出しに収納することを勧めたい。こうしておく と、なにがどこにあるか一目でわかる。なお出し入れのとき、くちゃくちゃにしないよ うに、ボール紙などで中間仕切りをしておくとよい。 ・アクセサリーもなるべく見やすいように、ネックレスはかけておく。ブローチなど、 細かいアクセサリーは、透明のプラスチック製の釣道具入れを活用している。釣道具入 れを利用するとはアイディアある使い方だと感心した。 ストール、スカーフ、小さいポケットスカーフなども、大中小に三っに分けてしまう。さらに愛甲さんは、もっているものを着忘れたりせず、上手に活用できるように、着 こなしカードをつくっている。ハガキ大のカードに、分類別にして書きだしておき、つ いでに、組みあわせのコーディネート術を書き加えておくというもの。このカード作成をすると、衣服のリストにもなり、おしゃれが数倍楽しめると愛甲さ んはいう。 もうひとつ、このカードに、スペアーとして付いている布地の端切れを貼付しておくと、なにかと便利だ。たとえば、もっているスカートにどのジャケットが合うかを見る とき、このカードを持参すれば、上手に色、材質などのコーディネートができ、失敗買 いを防げる。私も、このカード持参買いは実践しようと思っている。 ・ファッションスタイリストは借りてきているものを一点の間違いもなく、貸し方に返 却するために、このカード法を使っているという。細かいアクセサリーはコピーして仕 分けするとか、実に上手な分別法をとっていると聞く。これをヒントに、自分のカードリストに、アクセサリーなどはコピーして記録してお けば、どんな小さなものでも、しまい忘れないと愛甲さんはアドバイスしてくれた。小 さなアクセサリーだって、早く早く、と出番を待っているのだから。 私は職・住・遊近接が好きだ。それが、いまの住まいにした理由でもあった。上京して一二年の間に八回、住むところを変え、九回目でやっといまのところに落ち着いた。それまで私の友人は転居魔と私のことを呼んでいた。その私が二〇年も同じところに住み、またそこを改造して住む気になったのは、住みなれて気心の知れた近隣の人々や店があり、会社が近く、遊ぶ場所も近い上、交通の便もいいことが第一の理由である。まさしく職・住・遊近接だ。会社には歩いて七分(私は歩くのが速いので五分)、最寄りの駅から二分、と足の便は最高によい。交通の便がよいため、仲間たちが時間を気にすることなく集まれる。私は友人、仲間を家へ招いて、手料理で、お酒を酌み交わすことが大好きだ。そのためにも、人数が増えても柔軟に対応できる和室がぜひほしい。それからヨーガをやっているので、ヨーガ道場にも早変わりする和室は、私にとって大切な住まいの要素になっている。さて、一七坪にも足りないスペースをどう改造するか、しかも、サロンにも道場にも決使いたいというからには、家具、道具を思いきって整理することが最大の課題であった。その当時、私の住まいには洋服ダンスが三つ、和ダンス一つ、整理ダンスが一つ、食器棚二つ、本棚三つ、セミダブルのベッド、電気ゴタツ二つ(一つはふだんは折りたたんでマージャンを何卓も囲むときのみ使用)、飛騨高山の匠の会が初期のころつくってくれた食卓と椅子。食卓はマージャンができるように真四角形だ。それに、鍋ものや鉄板焼ができるように、テーブルにコンロが組みこまれたガスクッキングテーブルが二つあった。いい遅れたが、私の住まいの間取りは、六畳間(一間の床の間と半間の押し入れと戸袋がついている)と四畳半(一間の戸袋っき押し入れ)、三畳間(一間の押し入れっき)、玄関をすべて入れて一一畳ぐらいのDK(ダイニングキッチン)、四畳大のスペースにトイレと浴室がある。六畳間の広いほうと四畳半が南に向き、四間近いベランダがついており、台所、浴室、トイレ側にもベランダがついてる。余談だが、引っ越してきた当時はまわりには高い建物がなく、晴れた日は富士山が眺められた。そこに、ひとり暮らしとはいっても各種道具がところせましと並び、空間はせまかった。そんなところへ、よく友人たちが遊びに来て、あるときは三卓のマージャンを囲み、夜半まで楽しんだことも度々。ある組は夜明けの始発電車の時間まで飲みかつ食べ、マージャンをしたこともあった。リフォームを機に、こうした道具を片づけ、生活を切りかえる大改革を思いきってすることにした。まず、家ではマージャンをすぱっとやめることに一大決心をした。そのための電気ゴタツ二つを追放することにし、真四角の食卓も思いきりよく友人に払い下げた。洋服ダンス二つも追放した。和ダンスも食器棚二つも、本棚三つも知人にもらっていただいた。セミダブルベッドも捨てた。もちろん、鍋を囲む埋めこみ式ガステーブルも友人宅に一つずつもらわれていった。たった一つだけ残したのは、仙台ダンスである。これは特別注文してつくってもらったもので、僧籍にある私としては仏具や僧衣や経本とか、寺に関連するものを収納するのに欠かせないタンスで、それは仏壇になるようにとしつらえてもらった代物である。あとは惜しげもなく、全部整理した。

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