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かしこいマイホーム情報の集め方

2020年3月8日「日曜日」更新の日記

2020-03-08の日記のIMAGE
個人での取引きは危険がいっぱい
洋服やテレビ、あるいは冷蔵庫のような動産の売買取引きは、品質と価格さえ吟味すれば代金を支払って品物を受けとればよいわけで、誰にでもできるやさしいものです。しかし、土地や建物のような不動産の売買取引きでは、物を持って帰るということができません。不動産の売買は財産権(所有権)を売買することです。代金を支払って所有権を自分のものにすると、その不動産を自由に使用したり、他人に貸して収入を得たり、処分したりすることができるのです。このように、不動産の売買は、代金を支払って所有権を取得するとともに、土地や建物を受けとる(占有する)ことになるわけです。そこには当然、専門の法律知識が必要です。専門の法律知識をもたないで不動産の取引きをすることは、あたかも赤信号の線路上を電車が走るようなもので、危険このうえもありません。
専門家を利用して安全な取引きを
しかし、そうはいうものの、多くの人々にとって、不動産の取引きは一生に何回も経験することではありませんから、専門の知識をもたないのが通常です。ですから、安全円滑に不動産の取引きを行なうには、正しい不動産情報を集めるとともに、専門の知識をもった安心のできる不動産業者を利用することです。住まいを買う目的をはっきりさせる―広告を見る前にちょっと周囲を見回してください。 ところで、ローンを組むときは、その土地や建物を担保にして借りることになる。万一ローンが払えなくなったら、お金を貸した側がその土地や建物を売って、その代金をローン残金に充てるためだ。その権利のことを「抵当権」と言っている。逆に言えば、ローンを返済しないかぎり、抵当権はお金を貸した側にあり、自分のものにはならないということだ。「そうか。マンションはわたしのものではなくって、厳密に言うと公庫のものってことか」そう気づいて、不動産を買うということが少しずつわかってきた。次は、登記手続きをする。「わたしはここに、家や土地を持っていますよ」ということを書面で表すことだ。登記手続きは、N不動産が指定する司法書士にまるごと依頼することになるので、書類数枚に記入したり押印したりして提出するだけ。あとは、登記手続きに必要なお金を、引き渡しの2~3週間前までに振り込むだけだ。それから、「団体信用生命」といって、万が一死亡したときにローンの残金全額が支払われる保険の申し込みをする。これは、1年で約4万円も必要。ローンの引き落としと一緒に、1年に1回銀行の口座から引き落とされるそうだ。毎年支払わなくてはいけないので、けっこうたいへんだ。さらに、入居後の管理についての説明や、引っ越しに関する話、マンションの火災保険の加入手続きなどがあった。火災保険は、いちばん最初に約2万円払うだけで、あとはまったくお金がかからない。たとえば、繰り上げ返済をして期間が短縮されても、5年で火災保険の契約をしていれば、5年間そのまま保険に加入していてもいいので、お得と言えばお得かもしれない。駐車場の抽選もあった。駐車場はマンションとは別契約で、地主のものであるということも、そのときはじめて知った。もちろん、自分の車を持っているわけではないし、月2万3000円という金額もあって、借りる気にはならない。わたしは、月々100円の駐輪場のほうの場所決めのくじを引いた。 しなびかけた葉ものの野菜を買ってきて野菜炒めを作れば、1食8円くらい。肉も魚も半額が基本。ただし、鮮度が悪いから安くなっているので、必ず煮るなり焼くなりしてその日のうちに食べ切るようにする。「でも、おなかがすいているのに、帰ってから作ってる時間がもったいなくて。すぐに食べたいのよね......」こんなふうに言ってくる友だちもいる。すぐに食べられるお弁当を買ってくれば、もちろん時間はかからないが、スーパーで買い物を済ませてから料理をしても、そんなに時間はかからないと思う。習慣にしてしまえば、まったく苦にならなくなるはずだ。それに、買ってきたお弁当は油や塩分が多くて、栄養バランスが崩れると思う。しかも手作りなら、値段は1食当たり100円以下だし、これをやらない手はない。そんなふうにして、1カ月の食費を5000円に抑えていたころもあった。ただ、手作りにこだわってみたものの、最初のころは、以前のように野菜を腐らせてしまうこともあった。「あれ、何かヌルヌルしてるものがある」そう思って、冷蔵庫の中をよく見ると、ほうれん草が腐っている。もやしも隣で茶色になって、異臭がしている。もうここまできたらお手上げだ。「ああ、また無駄にしてしまった......」そう落ち込むが、昔は平気だったのがもったいないと思えるようになっただけ進歩だ。「じゃがいもから、白い芽が出てる」気づけば、じゃがいもも使えなくなっていた。玉ねぎもドロドロになってしぼみ、異臭が激しい。ニンジンもショボショボにしぼんで、真っ黒に変色している。長持ちするはずのじゃがいもや玉ねぎ、ニンジンなども、保存方法を間違えるとすぐに使い物にならなくなってくるのだ。「これではいけない!」それ以来、野菜の保存法をいろいろ研究しはじめた。ほうれん草は保存しにくいので、買ってきたらすぐに全部ゆでてしまい、小分けにして冷蔵庫に入れておく。キャベツはくり抜いた芯の部分に湿らせたティッシュを詰めることを忘れてはいけない。これをするとしないとでは、葉の水分蒸発量が全然違ってくる。使うことに、上の葉を捨てていては意味がないし......。使い切れなかった大根や長ねぎは、湿らせた新聞紙にくるんでビニール袋に入れておいた。常備野菜の日持ちも、やはり保存方法で変わってくる。 それ以降浄化槽が完備され水洗式になって、トイレは大きく変わった。北側の陽のささない位置である必然は失われ、家の各部屋の配置によってどこでも可能になった。しかし、可能だからといって、日のカンカン照るほうにはなぜかトイレは置かない。それは、無防備な姿で静かにじっとしていなければならない、という形態的、心理的なことも大いにあって、やや薄暗い落ち着いた位置を、本能的、生理的に求めているからであろう。この、家の中でいちばん小さい空間は、使う人によってさまざまな使い方がされる場でもある。静かにひたすら考える人。新聞を読む人。本を読む人。歌をうたう人。原稿や仕事の案をねる人。煙草を吸う。編物をする。そしてこれらのことが、「ここだと落ち着いてできる」という訳である。確かに人によって好き好き。何をしていただいてもかまわないが、応々にして具合が悪くなったり倒れたりすることもある場なので、気をつけてほしい。それは「便所」が「倒れやすい場」なのではなく、トイレに行こうとする行動、排尿排便という行為、および部屋の寒暖の差などが、浴室と並んで倒れやすい誘因を含んでいるからである。急激に立ちあがる、冷たい便座に座る、排尿排便により内圧がさがる、などなどであり、便所が悪者なわけではない。急お便所が大事にされ快適になってきたことは、一人になる空間としてありがたいことだ。しかし同時に、このような倒れやすさなどへの配慮や工夫も基本的に大事な機能として充実しておきたい。【小さなコメント】・健康管理のために、便器の色はベージュ、白が便尿の状態をしっかり把握できる。芳香剤や脱臭剤など、むやみに使用しない。尿や便の状態を把握するためには「嗅覚」が大事。そのかわり充分換気に気をつける。・危険防止、緊急時のために、扉は便所の外に開くように付ける。中で倒れたときに内開きだと時間をロスすることになる。引き戸がベター。照明は明るめにする。そのほうが便尿の状態がわかりやすい。その他細かいモノをやたらに持ちこまないこと。落としたり、落とした物を踏んですべったりする原因になる。 これまでの家は広くて、道具が多く、落ち着いた濃い色調だったのが、心機一転、新しい家は、明るい色調のものになった。京子さんは、年を重ねていく母親には、明るい感じのインテリアが適当だと判断したのだ。こうして、京子さん主導で、住まいの設計はどんどん進んでいった。父親亡きあと、うろたえ、悲しみにくれている母親をふるいおこすには、心機一転してもらうのが良薬と、京子さんは大英断を下したのだ。そして、なによりも、住空間を簡潔に、明るく、清潔に、美しく、余分なものを一切置かないようにすると、母親が煩雑な家事、雑事から解放され、その分、自分のことに時間がさけるという、生活一新を図った京子さんの心にくいほどの母親への思いやりが背景に秘められていた。動線はなるべく動きやすく、ムダのないように心を砕いた。玄関は広く二畳近くあり、上がりかまちも広く、土間との段差は一○センチと低くし、靴箱もたっぷり入るようになっている。玄関の上がりかまちに手すりをつけ、将来にも備えている。玄関を上がったところが二畳半ほどとってあるのも、ゆったりとした気分になれてよい。階下にある食堂、台所は母親と共有だが、寝室と和室は母親専用の部屋で、一畳大の掘りゴタッと床の間があり、落ち着いたつくりになっている。仏壇もビルトインされ、母親にとっては、ここがいちばんくつろげる場所になっているようだ。浴室、トイレには手すりがついており、もちろん、階段にもついている。二階の納戸には母親の愛着がある和ダンスや整理ダンスなどが収納されているからだ。 愛甲さんもちょっと仕事から解放されると、白浜の夫のところへ出かけることにして いる。ぼんやりと海を眺めたり、地元の人と話したり、いつもとは違う時間と空間を思 う存分楽しむ。白浜の人たちは愛甲さん夫妻から文化や芸術の話を聞くのが楽しみだし、愛甲さんた ちは地元の人との人情あふれるコミュニケーションに心をリフレッシュさせ、都会と地方の二極生活は、愛甲さん夫婦にとって予想以上に快適なものになっている。ときには愛甲さんが自分の仲間を連れていくこともあり、そんなときは夫と息子さん の自慢料理が披露されるので、仲間たちの評判は上々。夫も息子さんも料理が大好き で、その腕前も大したもの。夫の仲間が東京から大ぜい集まるときは、息子さんに応援 を頼んでくるほどだという。料理だけではない。二人とも洗濯や掃除なども愛甲さんよりも上手で、生活自立男性 といえよう。共働きし、互いに家事を分担して暮らしてきたことが、今日の成果となっ ている。お互い、好きなことを自由にするためには、こういう自立がないとできないと 私は思っている。愛甲さんや息子さんが仲間を白浜の家へ連れてくる機会が多いと、夫の仕事が妨害さ れる不安もあるが、それを見越して、一階部分はそうしたコミュニケーションの場にな り、二階部分は夫のプライベート部門としてある。書斎、寝室とトイレ、浴室、洗面所 も独立してあるので、ここへ逃げこめば、自分だけの時間と空間がもてる。さすが、先 見性のある設計にしてある、と愛甲さんは敬服している。階下にも、浴室、トイレ、洗面所が設けてあり、客の宿泊用に、和室が用意されてい る。土地の大工さんがぜいたくに一間幅の広縁をつけてくれたので使いやすく、客には 評判がよいという。このように、一階は家族の海の別荘、二階は夫のプライベート空間 と、二つの用途を上手に取りいれた設計が功を奏している。 迷いながら決断したこと私は五三歳のとき、二〇年近く住んでいる住まいをリフォームした。集合住宅であったためいくつかの障害があり、思うようにはいかないところもあったが、気にいって住んでいる。いわゆるマンションのはしりで、その名がふるっていて、シルバーマンション」である。そのころのシルバーはいま風高齢者用のシルバーをいうのではなく、ゴールドに対してのシルバーの意であった。ところが、高齢化社会に入り、JRのシルバーシートがシルバーのイメージを大きく変えた。高齢とか、老人を対象に、シルバーまたはシニアと呼ぶようになり、私の住むシルバーマンションは高齢者や老人が入っているマンションと間違えられることが多くなっている。先日も、自宅の住所を聞かれ、住所とマンション名を書いたところ、「まだ早いでしょう!準備よろしく、もうシルバーマンションにお住まいですか。さすが時代の先取りとはおそれいりました」といわれ、とっさに理解できなかった。よくよく相手の意味することを分析してみたら、いま風のシルバー層が入っているマションと勘違いされ、大いに笑ってしまった。だから、このごろはマンション名を書かなくて部屋番号を書くことにしている。が、これはシルバーとかシニアハウスやマンションが普及していることを否応なく物語っている。さて、私は都心の交通の便がいいところに住みなれ、地域との交流もでき、買いなじんだ店があり、顔なじみも多く、一〇年前に住み替えを考えたが、どうしても離れがたく、近所に適当なところはないかと探し歩いた。ちょうど土地ブームの折でもあり、資金面で折りあいがつかなかったり、陽あたりが悪かったり、ぜひほしい日本間がなかったりで、なかなか思うようなものが見つからなかった。やむなく、外観も古いし、見栄えもよくない住居だが、住みなれている上、昔風マンションなので、日本間が三間もあり、南向きで陽あたりもよく、南北にベランダが各々四間近くもついているという理由で、やはりリフォームして住むことに決めた。

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