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活気づくワンルームマンション市場(2)

2020年2月1日「土曜日」更新の日記

2020-02-01の日記のIMAGE
事業主ランキングで興味深いのは、平成十一年と同じ菱和ライフクリエイトが二八九戸で一位を維持していることである(二位以下は順位の入れ替わり、あるいは上位五社から退出した企業もある。二位以下の順位は、二位エフ・ジェー・ネクスト二七六戸、三位トーシン二二〇戸、四位スカイコート二一〇戸、五位東光マンションセンター一八七戸)。平成十一年、平成十二年ともに最多戸数のワンルームマンションを供給したのは菱和ライフクリエイトである。これは注目に値するだろう。競争の激しい不動産業界にあって、連続トップとなるためには物件そのものに他社との顕著な違いがなければならないし、企業、特に事業主の社会的信用がなければ成り立たないからである。株式会社菱和ライフクリエイトは、昭和五十九年十二月に設立されており、社長である西岡進は昭和二十九年生まれの四十六歳。創業十六年の若い企業である。ひと口に十六年といっても、この十六年間の日本の社会情勢は並の状況ではなかった。だいたい同社を設立した昭和五十年代末が不動産冬の時代である。「冬のまっ盛りにスタートを切り、バブルに翻弄され、ふたたび訪れた不動産業不調の時代、多くの同業者や大手企業ですら倒産の憂き目をみるなかで、「ワンルームの菱和」という異名をとり、ワンルームマンション業界のトップをひた走る菱和ライフクリエイトとはどんな企業なのか。同社を追っていくことによって、現代の住まいを取り巻く諸問題と社会の有り様を解きほぐすカギをみつけることができるのではないか。菱和ライフクリエイトへの取材を進めながら、これらを明らかにしていきたいと思う。

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