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供給過剰の鬼が醜い頭をもたげる

2019年11月27日「水曜日」更新の日記

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一九七〇年代のインフレは建築コストを暴騰させ、そして、賃料が新規の投資資本に対する 相応の収益をあげるのに十分な程度に引き上げられない限り、新規建築はもはやコスト効率に 合わないものとなった。しかし、入居率が上がり、不動産のオーナー(もちろん、リートも含 む)はかなり賃料を上げることが可能になってきたが、新規着工は当面延期された。七〇年代が終わりに近づくにつれて、高率のインフレに対応した投資家は、金、銀、その 他相場のある商品のような、ハードな資産(訳注・インフレ耐性のある資産)を探していた。八〇年代初期の異常に高い――一二・五%~一四・八%もあった――モーゲージの利率は、 リートの借入れコストを引き上げ、最終的にFFOの成長を遅くした。一九九六年一月の『要・リート投資』によると、ゴールドマン・サックスの代表的エクイティ・リートの一株あた りのFFOの成長率は、一九八〇年の二六・一%から一九八三年の四・四%の範囲にあった。 しかし、最初の五年のFFOの成長率は、平均八・七%という極めて優れたものであった。一 九八〇~八五年の六年間、このグループの株主にとっての年間総合収益は、実に驚異的な、平 均二八・六%である。聖書に曰く、「物事にはすべて、潮時がある。」この言葉どおり、最初の五年はまさに良いと きであったが、不幸にも、後の五年はもはやそうではなかった。公開市場の投資家もプライベ ート市場の投資家も、八〇年代初頭に不動産のオーナーによって達成された、すばらしい収益 を認めないわけにはいかなかった。彼らは全員、不動産を持たねばならなかった、しかも多量の。

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