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青年期と混乱

2019年11月25日「月曜日」更新の日記

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一九七〇年代は、景気、株式市場、リートにとって、混乱の時代であった。OPEC主導の 原油価格の暴騰によるインフレが抑止できないほど進展し、CPIが証明するところによれば、 一九七三年六・三%、七四年一一%、七五年九・一%、そして七九年までには一一・三%も上 昇した。そのような外的な困難さに加えて、リート業界は自身の問題に忙殺された。 一九六八?七〇年の間に、多くの好意的な投資銀行の支援により、リート業界は五八のモー ゲージ・リートを組成した。これらのうちのほとんどは、平均的な金額の株式と巨額の融資金 を使って、建設業界に短期ローンとして貸与したが、それによって米国全土で何百棟というビ ルが建設された。バンク・オブ・アメリカ、チェース、ワコビア、ウェルス・ファーゴーのようなしっかりした銀行が融資に参加したが、大手の自尊心の強い銀行は、リートの支援に取り 残されるのを望まないように思われた。大部分はこれらの新規のモーゲージ・リートの結果、 リート業界の総資産は、一九六八年の一〇億ドルから一九七〇年代半ばまでに、二〇〇億ドル にまで急増した。インフレが原因の高金利によって打撃を蒙ったオフィスビル市場が、一九七三年に弱含みに 転じ始めると、この新規モーゲージ・リートはレバレッジ効果が二重に効いてくるのを知った。 いい加減なローン引受基準に加速されて、一九七四年末までに不稼動資産が全投資資産の内、 警戒ラインの七三%にも達し、株価は崩壊した。モーゲージ・リートに関する否定的な経験の結果、一九七〇年代の投資家は、その後何年 間もリート業界全体に対して幻滅していた。

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