管理人はだれ！？

2019年9月27日「金曜日」更新の日記

しかし、賃料増額を借家人に請求した結果として、①同じ程度の借家に比べて、増額後の家賃が高すぎると借家人が考えるようになれば、借家人は、経済的観点から引越しを検討するようになること②大幅な増額請求に対して、家主と争っても精神的に苦痛であるし、また、供託の手続きも面倒であるから無用の争いを避けて別の借家を探そうと考えるようになることなどが期待されるからです
採算がとれなくなったような古い建物に、借家人が「居すわる」というような現象が生ずる主な原因は、その借家が近隣の借家の家賃に比べて低廉となっていることにあります
もちろん、借家人が、特定の借家への居住にこだわる理由は、たんに家賃が高い、安い、という経済的理由のみではなく、その他にも、諸々の事情があるわけですが、家賃の割安感が大きな原因となっていることは、否定できません
したがって、事情を考慮し、貸家の明渡しの必要性が生じてくるようであれば、常々の家賃設定に注意していくことが必要となります
今回、あなたは大幅な家賃値上げをして貸家の明渡しに持ち込みたいとのことですが、一挙に家賃を値上げすることは、無用のトラブルを発生させるだけになることも考えられますので、常日頃から、少なくとも同程度の貸家の家賃相場よりも低くならないよう値上げを配慮していくことが必要です