一人暮らしでインテリアのおしゃれな配置を伝授!

トップ > 平成30年9月> 14日

施主の立場からは注意点

2018年9月14日「金曜日」更新の日記

2018-09-14の日記のIMAGE
契約段階で構造図など、普通は付けない図面を付けるようにという注意をしたのは、このチェックを人任せにせず、施主自らが分担すべきだと思うからなのです。そんなことは専門家がやるから大丈夫、と考えている方は、後で述べるように大きな失敗をする可能性があります。もう1つの注意点は、建築した結果のバラツキが許容範囲かどうかということです。さきほども説明したとおり、設計図書で予定した性能をそのまま実現することは実は大変に難しいことです。たとえば構造安全性について、設計値と実態に食い違いがあるのはゆゆしき事態ですが、実際には多少のバラツキはあります。設計上では柱と梁は完全に垂直に付きますが、実際には木の断面(切り口)が完全に平ではないので、接着している面の全体で完全に90度となっていることはありません。基礎や土台は完全な水平になっていることが予定されていますが、完璧な水平を現場のコンクリート打ちや土台づくりで実現することはほぼ不可能です。建築にかかわらず、工学の世界には必ず誤差という概念があります。建築についても施工誤差という考え方があります。構造安全性などでは、一定以下の施工誤差でないと、本来実現しようとしている安全性が確保できません。

このページの先頭へ