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図面と仕様書を整備することが、住宅の品質を向上させる第一歩です。

2018年9月6日「木曜日」更新の日記

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問題は、個人によって差がある感覚的な性能や、機能、立地といった項目を、どのように客観的にはかるかという問題です。そして、この問題は客観性という言葉にかかわります。一番考えやすいのは、その問題について皆が認める権威があり、そこが判断することです。その場合、判断基準が明確になっていなくてもその判断を皆が認めることで、一種の客観性があると認められます。基準ではなく、判断者に客観性を認めるというケースです。各種の建材性能などの認定機関が、国土交通大臣認定を任せられているのは、こういう意味での客観性も認められているからです。もちろん、基準自体を皆が認めることができれば、より安定的な客観性が維持されます。上記の大臣認定機関なども、多くの場合には、基準や試験方法を厳密に定め、公開することで、皆の納得を得ています。いずれにしても、客観性は科学的な試験方法によらなくても、皆が納得する手続きを踏むことで確保することが可能です。さて、評価項目が市場である程度絞られ、その評価基準が決められたら、次は個別の住宅について評価するための情報が必要です。その情報は、住宅については図面・仕様情報が重要です。いよいよ住宅性能表示制度の説明をしますが、住宅の品質を評価するにあたって、図面・仕様書が完備されていることは、その第一歩です。残念ながら、住宅を一般の工務店でつくる際の図面・仕様書は不完全なものが少なくありません。正しい情報がなければ、いくら立派な評価項目や評価基準があっても、消費者が正しい判断をおこなうことはできません。住宅性能表示をおこなうかどうかにかかわらず、図面と仕様書を整備することが、住宅の品質を向上させる第一歩です。

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