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住宅の価値を客観的に表現

2018年9月5日「水曜日」更新の日記

2018-09-05の日記のIMAGE
個人個人の判断が積み重なって、皆が何となく納得する常識ができてくるのがこうした決め方の特徴です。しかし、現代のように物事が速く動く時代には、「歴史が決める」などといっていたら間に合わないことが多くあります。良い住宅ストックを速くつくるためには、ここは最近はやりの「市場」にがんばってもらうしかありません。分析的などといって、だいぶ回りくどい説明をしました。市場が決めるのであれば、難しい議論をする必要はないと思われるかもしれません。しかし、住宅の評価をするというのは、皆さんが考えるほど簡単なことではないということをおわかりいただけたと思います。住宅性能表示制度とは、この困難な課題に対応しようとする制度です。しかし、ここまでで明らかなように、住宅性能表示制度で皆が納得する良い住宅が明らかになるわけではありません。いくら、ある性能値が高くても、住む人の目的にそぐわなければ、それは不要な性能となるからです。今回の制度の趣旨も、表示が直接に価値を決めるのではなく、市場での価値判断のための情報を提供することにあるのです。これは重要なことです。もう1つの判断基準の問題は、もう少し簡単ですまず、断熱性能や耐震性能などの物理的性能については、多くの場合、計測する科学的に客観的な方法があります。客観的な基準があれば、その住宅がどの程度住む目的を達成できるかどうかがわかり、つまり良い住宅であるかどうかの程度を判断できますから、住宅の価値を客観的に表現することができそうです。

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