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住宅の価値を客観的

2018年9月2日「日曜日」更新の日記

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要素の水準をはかる必要があります。厳冬に部屋の中で家族団らんをゆっくりと過ごしたいと思うのなら、住宅の断熱性能を高める必要があります。この目的を達成するためには、断熱性能は高ければ高いほど理想的です。このような場合には、断熱性能をはかれば、どの程度良い住宅なのかがわかることになります。住宅はいかにたくさんの評価項目で価値をはかるものかわかります。しかも、人が求める住生活はさまざまですから、人によってかなり違ってきます。目的によって、判断基準が変わってくるという事態です。人を10人も集めて、どんな家を求めるかを聞けば、この評価項目はほとんど無限に増えていくことがわかります。しかも、物理的性能とは違って、機能や立地の中には簡単には水準をはかれないものがあります。たとえば、「居心地の良いインテリアである」などといいますが、どの程度居心地が良いのか、なかなかはかることは困難です。人間の感情、心理などに着目して、こうした感覚的な機能を定量的にはかる試みもありますが、未だに一般的にはなっていません。それは、こうした感覚は人によって個人差が大きいからです。あるインテリアが、ある人には心地よく、ある人には居心地が悪いなどという正反対の評価となる場合も少なくはありません。立地についても、同じ「徒歩15分」が、若い人には徒歩圏であると思えますが、お年寄りには徒歩圏ではありません。こうした個人差にさきほどの目的の差を考え合わせると、ある住宅が良い住宅であることを判断することは容易ではありません。住宅の価値を客観的に定めようと、分析的に話を進めてきましたが、どうやら大きな困難にぶつかったようです。再び出発点に戻る必要があります。

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