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住宅金融公庫の「公庫融資利用者調査」

2018年6月8日「金曜日」更新の日記

2018-06-08の日記のIMAGE
現在、住宅金融公庫の「公庫融資利用者調査」(2000年度)では、建築費の平均が2547.2万円、住宅面積が142.9平方メートル。この場合の建築費は、主体工事から各設備、設備工事、設計・監督などの諸費用を含んだものです。単純に坪単価は五十三万五千円となります。一九九五年度の調査では坪単価が五十九万七千円だったことを考えれば、六万円近くが安くなっているのです。しかし、これでも世界の水準からは大きくかけ離れています。国土交通省の外郭団体である日本住宅総合センターが日米の建築費の比較・調査した結果、「日本の木造一戸建て住宅の建築費はアメリカに比べほぼ二倍高い」としています。さらに、野村総合研究所のリポートでは、日本の二戸建て住宅では、価格構成比は、材料費28.8%、労務費26.9%、経費14.1%、粗利益30.1%です。アメリカと比べて材料費が1.76倍、労務費2.43倍、経費・粗利益率3.26倍も高いことが明らかになっています。トータルでは2.42倍も高いのです。世界水準といちばん大きくかけ離れているのが日本の住宅建設費といえそうですが、オーストラリアでは坪十万円というデータもあります。円高や購買力平価、物価などにより単純に比較することはできませんが、仮に三十坪の家を建てても三百万円。日本のキッチンリフォームよりも安いのです。労務費や経費・粗利益率を別にして、材料費の面にスポットを当ててみると、その構造的なものが見えてきます。

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