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消費者のニーズを的確にとらえているものかどうかは疑問

2018年6月7日「木曜日」更新の日記

2018-06-07の日記のIMAGE
プランニングを出すときに「どういう工事をして、資材はこういうものを使い、設備はこうで、その結果総額はこうなります」と説明するようにしていますが、それでも施主さんのなかには電卓を取り出して「坪単価は○○円ですか?、あそこは○×円だったのに……」と、坪単価を判断のよりどころにする人が後を絶たないのです。一見、合理的に見える坪単価ですが、業者によっては算出方法はまちまちになっています。坪単価は、建物本体価格を住宅面積で割ったものと説明しましたが、分母は住宅面積で共通しているのですが、分子となる建物本体価格があいまいなのです。現在坪単価の基準はなく、①住居にかかわるすべての費用、②本体工事費、③構造体にかかわる費用、の三通りが用いられています。このため、単に坪単価がいくらだから安い.高いとは一概にはいえません。後述しますが、妓近は価格破壊の波が住宅業界にも押し寄せ、各メーカーがこぞって「坪二十万円台」の新築一戸建て住宅を出すようになりました。はたしてこれが消費者のニーズを的確にとらえているものかどうかは疑問ですが、インパクトは強いものがあります。消費者を引きつけることにはなったようですが、部材のグレードを上げたり、システムキッチンのグレードを上げたり、また、間取りをちょっと変更するだけで、坪単価は予想以上に上がることになるのです。結局は「坪四十万円になった」とか「坪五十万円もかかった」ということになりかねません。

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