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「高性能・低価格の住宅づくり」から生まれたもの

2018年5月29日「火曜日」更新の日記

2018-05-29の日記のIMAGE
 長い間、安全・快適に暮らせるための十分な性能があって、なおかつローン返済の負担に苦しめられる心配のない低価格の住宅、家を建てたいと考える人たちの大多数が求めているのはそんな住宅だという考えで、私は家づくりに携わってきました。  もちろん、何を家づくりのコンセプトにするかは住宅建設業者によってさまざまです。経済的な余裕を持った人たちのために総ヒノキの家を建てていこうとか、1から10までお客さまの要望どおりに仕上げた超個性的な家をつくっていこうといった姿勢で家づくりを行なうところもあるでしょうし、そういった姿勢を否定するつもりもありません。ただ私は、自分自身がそうだったように、賃貸のアパートやマンションに住みながらいつか自分たち家族の家を建てたいと願っている、ごく普通の人たちのための家をつくりたかっただけなのです。  しかし、試行錯誤を繰り返しているさなかでは、迷いや不安を少なからず感じたことがあったのも事実です。優秀なスタッフを数多く抱え、スケールメリットもある大手住宅メーカ-の前では、私たち中小工務店・ビルダーの出番はもうないのかと考えたこともあります。   それでも、途中であきらめることなく、設計・施工の合理化と工法の改善・改良を続け、これならばお客さまに満足してもらえるという自信と結果をつかむことができたのは、「住宅は、地域に根ざした地域特性を熟知した企業が建てるべきだ」という信念があったからです。地域の気候・風土・文化に対応した、住み手の要望を満たせる家をつくるには、大手メーカーやFCの住宅づくりはあまりにも画一的すぎる。だからこそ、工務店・ビルダーには十分に存在意義がある、そんな思いが、私たちを前に進ませてくれたのだと思います。身もフタもない言い方かもしれませんが、可能性がまったく見えない状況では、なかなか努力は続かないものです。  大づかみに言えば、「高性能・低価格の住宅づくり」についての私たちの取り組みと考え方は、住まいに必要な性能をきっちりと把握して設計・施工を行なっていくことと、住宅業界にはびこる非合理性やムダをひとつひとつ潰していくことでした。それは、工務店・ビルダーの持つ特性をベースにしながら旧態依然とした体質や工法を改善し、大手住宅メーカーや住宅FCの長所を採り入れるという作業だったとも言えます。  大手メーカー、FC、工務店・ビルダーの住宅供給スタイルにはそれぞれ一長一短がありますが、高性能・低価格の住宅づくりのために私たちが行なってきたことは、三者それぞれの長所を併せ持った住宅づくりをめざすことにつながっていたと言ってもいいでしょう。そして実際に、私たちは、高性能・低価格の住宅づくりのシステムを活用することで、それぞれのメリッ卜を兼ね備えた新しい住宅供給のスタイル「アキュラネッ卜」をスタートさせることができました。

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