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省エネ対策は社会の趨勢

2018年5月27日「日曜日」更新の日記

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 日本を含めた先進諸国の人々が採り続けてきた大量消費・大量廃棄のライフスタイルは、ここにきて、地球環境の大規模な汚染を引き起こす原因となってしまいました。オゾン層の破壊、大気・海洋汚染、地球の温暖化・・・」のままの状況が続けば、私たちの子孫が暮らす時代には、住み心地のよい地球は存在しなくなっているかもしれません。あらためて言うことでもありませんが、いまや国や行政のレベルではなく、私たち企業や消費者のそれぞれが、環境保護について真剣に取り組まなければならない段階に来ています。  個人の住宅づくりで行なうことができる環境対策といえば、やはり、住宅の省エネルギー化が筆頭に挙げられます。家庭の冷暖房などに使うエネルギーが抑えられれば、石炭・石油といった化石燃料の消費が減り、ニ酸化炭素の排出量も減少します。  環境庁がまとめた「地球環境キーワード事典」によれば、1990年に日本で排出された約3億1800万トン(炭素換算)のニ酸化炭素のうち約2割が家庭の消費によって生み出されたものです。ですが、一棟一棟の省エネルギー化が進めば、膨大な量のニ酸化炭素が削減できるでしょう。みなさんもご存じのように、ニ酸化炭素は地球温暖化を進行させる最大の要因と言われていますから、住宅の省エネ化は、地球の温暖化を遅らせ、食い止めることができる可能性を持っていることになります。  また、木造住宅に使われる木材は、伐採される以前は大気中のニ酸化炭素を大量に吸収してくれていたものですし、家として使われている間も、そのニ酸化炭素を貯えていてくれます。発展途上国の森林の減少が問題になっていますが、植林を続けていく努力を怠らなければ、どんどん木を使っていくほうがニ酸化炭素の固定には効果的なわけです。  住宅の省エネ化の方策は、大きく分けると2つになります。ひとつは高断熱化、もうひとつはパッシブソーラー化です。  高断熱化された住宅では、室内の温度は外の気温の影響を受けにくくなりますから、冷暖房の効率が高まります。それだけ余分なエネルギーを消費せずにすむわけです。アキュラホームの供給する住宅でも、壁の内部に十分な厚さの断熱材(グラスウールなど)を入れることや、ペアガラスサッシの採用などによって断熱化を図っています。ベアガラスサッシは、家のなかでも特に熱エネルギーが移動しやすい窓ガラスの断熱性を高めるもので、ニ重にしたガラスとガラスの間には乾燥した空気やガスが封入してあります。 冬の窓ガラスヘの露付き対策にも有効です。  もうひとつのパッシブソーラー化とは、自然との共生を考えながら省エネを進めることです。たとえば、窓のひさしをひとつとっても、角度や長さを調整すれば、夏の高い日差しはさえぎって、冬の低い日差しは取り込めるようにすることが可能です。また、空気の流れがスムーズになるような間取りを考えることや、天窓を北側にして日射を避けつつ明るさだけを採るといった工夫も、室温の変化を小さくするうえで効果的でしょう。パッシブソーラーという言葉こそ新味があるものの、言ってみればこれは、古くから日本人が受け継いできた住まい方の知恵を活かすことと同じなのです。

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