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長寿社会に向けて

2018年5月26日「土曜日」更新の日記

2018-05-26の日記のIMAGE
 バリアフリーという言葉が使われる機会が最近非常に多くなってきました。21世紀を迎えると、日本では4人に1人が65歳以上の高齢者になると予測されていますから、高齢者が住みやすい社会をつくるために、バリアフリー(=物理的な障害・障壁がない)という考え方の重要性が増してきているわけです。  ですが、20代後半や30代の若くて健康な方が家を建てようという場合には、意外とバリアフリーの考え方は忘れられてしまいがちです。身体が十分に動いているうちは、なかなか自分が歳をとったときのことが想像できないのだと思います。しかし、人間は必ず 歳をとりますし、身体の機能も確実に衰えていきます。若いうちでも、事故やケガによって身体に障害が生まれることや、車イスの生活を余儀なくされることだってあります。バリアフリーの家づくりは、建てる時点ですでに高齢者や障害者である人のためだけに必要なのではなく、将来の自分たちや子供たちのためにも必要なことなのです。  バリアフリーの家の考え方をおおまかに言うと、ケガをしにくく移動しやすいということになると思います。具体的に気をつけるポイントは次のとおりです。 ①居間・寝室・浴室・トイレといった基本的な生活空間をひとつの階に集めること(高齢者にとって、階段のある生活は、移動しにくいと同時にケガの危険も増します)。 ②床に、滑りにくい凹凸のある材料を使うこと(濡れやすい玄関、浴室、トイレなどでは特に重要です)。 ③バランスを崩してケガをするおそれがある浴室やトイレ、玄関などには、手でつかまって姿勢を保てるように手すりをつけること。 ④部屋の入り口などに段差をつくらないこと。 ⑤階段の傾斜をゆるくして手すりをつけ、踏み面も十分にとること。 ⑥ボイスの使用を考慮して、出入口や廊下の幅を広くとること。 ⑦居室との温度差が激しい浴室やトイレに暖房器具を設置すること(急激な温度変化による高齢者の脳溢血などを防止するためです)。 このほかにも、浴室の入り口建具には人が転倒したときに割れて危険なガラスを使わない、トイレのなかで倒れた場合を想定して内開きのドアにはしない、などといった細かな配慮が必要です。

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