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柱や梁の精度と強度を高める

2018年5月25日「金曜日」更新の日記

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 家に使われる柱や梁といった木材自体の精度と強度を上げることも、耐震性を増すための重要な要素です。  木は自然の材料ですから、ねじれたり反ったりというゆがみが生じます。ですが、あらかじめ十分に乾燥させた木を使えば、家の構造に影響するようなゆがみは発生しませんし、腐朽菌やシロアリに侵されて強度が落ちることも防げます。  構造をゆがませないという点からいえば、柱などの接合部の継手の加工をあらかじめ機械で行なった、プレカット木材を使用することにも大きな意味があります。従来、継手の加工は現場で大工さんが行なっていたのですが、加工精度の高いプレカット木材を使えば、大工さんの腕の差によるばらつきも出ないうえに、精度の高い接合部の組み立てが可能になります。コストの面から考えても、手間のかかる大工作業が省略できたことは大きな合理化につながるのです。  木の強度という点では、集成材の進歩も見逃すことができません。さまざまな木の強い部分と弱い部分を巧みに組み合わせた集成材は、ゆがみや狂いが少なく、ムクの木の約1.5倍という安定した高い強度を持っています。ヒノキやスギ、ベイマツやベイツガなどと上手に組み合わせて使えば、コストダウンと構造の強化とを同時に満たしてくれる素材なのです。  また、言うまでもないことですが、通し柱や隅柱の太さが十分あることも、強度を保つうえで重要です。  このように、地盤・基礎・構造・施工・部材をひとつひとつ改良していけば、木造住宅はきわめて優れた耐震性を発揮してくれます。

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