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バランスのとれた設計と強度を保つ施工

2018年5月24日「木曜日」更新の日記

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 地盤対策がきちんと行なわれたら、今度は家の構造そのものが問題になってきます。  阪神・淡路大震災で倒壊した木造住宅は、1981年に大きく改正された建築基準法をクリアーしていない建物がほとんどでした。同年改正の建築基準法は、「新耐震基準」を示したもので、必要な耐力壁の量や柱と梁などの接合部分の強化がポイントとなっています。  まず、耐力壁について説明しましょう。  木造軸組の住宅が柱と梁で支られている。それだけでは大きな地震に耐えられません。上下の構造材と左右の柱とで構成された四角形の対角線に筋かいという強度部材を入れることで強い「壁」をつくり、その壁によって住宅全体の強度を増すことが必要になります。ちなみに、筋かいを入れた耐力壁の強度は、筋かいの太さにもよりますが、入っていない壁の約2倍、たすきがけに入れた場合には約4倍にまで高まります。  家の設計では、この耐力壁の配置をバランスよく行なうことが重要です。壁の配置が偏っていると、弱い部分に大きな負担がかかってそこから家は壊れていきます。私たちも、家の設計に当たっては、コンピュータを使って壁のバランスを診断し、緻密な耐震設計を行なっています。そして、たとえお客さまの要望であっても、家の強度を損なうおそれのある間取りや窓の配置、吹き抜けなどについては、考え直してもらうようにしています。 仮にその場では衝突したとしても、住宅づくりのプロとして誇りを持って仕事をしている業者ならば、最終的にお客さまの安全が守れるほうを選ぶのは当然でしょう。  耐力壁の次は、柱と梁、土台と火打といった木材同士の接合部の強化です。         地震のような強い力が加わったときに、いちばん壊れやすいのは接合部です。柱や梁の真ん中からいきなり折れてしまうようなケースは少ないと言っていいと思います。したがって、接合部をどれだけ強化できるかは、家全体の強度を保つために非常に重要になってきます。昔の木造の家は柱と柱をほぞ組みだけでつなげていましたから、接合部はたいへん壊れやすくなっていました。  また、筋かいが入っていてもただ柱と柱の間にねじこまれているだけといった手抜き施工がなされた欠陥住宅もありました。このような接合部の弱い木造住宅が、阪神・淡路大震災では数多く倒壊したのです。  接合部を強化するために、現在の木造住宅づくりでは、高い強度を持った金物(金具)類を使っています。柱と柱、柱と土台をつなぐ強力なホールダウン(緊結)金物、筋かいと土台・柱を緊結するブレースボックスなどさまざまな種類があり、これらの金具を使用することによって、接合部の強度は飛躍的に高まりました。  ここに挙げたもののほかにも、アキュラホームでは、2階や3階部分の床を強度の高い合板で固める剛床構造などの構造強化策を採り入れています。

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