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木の家が火事に弱いという誤解

2018年5月22日「火曜日」更新の日記

2018-05-22の日記のIMAGE
 木にはもうひとつ、忘れてならない優れた能力があります。それは、耐火性の高さです。 意外に思われるかもしれませんが、火事に遭っても倒壊しにくいのは、鉄骨の家ではなく木の家なのです。  木材と鉄を加熱してその強度の変化を調べたデータによると、鉄は加熱してからわずか5分で強度が60%も低下しています。鉄は熱いうちに打てと言いますが、まさにその言葉のとおりで、熱を加えていくと急激に強度が低下して簡単に曲がってしまうのです。一方、木の強度低下はゆるやかで、長い時間にわたってある程度の強度を保ってくれます。  つまり、仮に火事が起こった場合でも、柱や梁が木でつくられた家のほうが、建物の倒壊を防いで、住む人の避難する時間や消火する時間をより長く確保できることになります。  また木は、十分な厚みがあればそう簡単に燃える素材ではありません。たとえ表面が燃えたとしても、炭化した部分が断熱材の役割を果たして内部への延焼を抑えてくれます。 しかも、木の炭化速度は1分間に0.6~0.8ミリですから、12センチの柱であれば、火事が20分続いたとしても燃えるのはせいぜい表面の2センチで、あとの10センチがしっかりと家を支えていてくれます。

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