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快適な生活を送れる木の家

2018年5月17日「木曜日」更新の日記

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 人間は、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五感によって、周りの環境が自分にとって快適かそうでないかを判断しています。その判断はきわめて個人的な感覚に基づいていますから、万人にとってこれが快適な住宅だという明確な答えを用意するのはむずかしいことです。しかし、大多数の人が選ぶ共通した要素はあります。陽の差さない暗い部屋よりは明るい部屋、湿気のこもった部屋よりはカラッとした部屋、狭い部屋よりは広い部屋・・・といった具合いにです。  その最たるもののひとつが、「木の家に住みたい」という要望だと思います。何度か引き合いに出してきましたが、総理府が数年おきに行なっている「森林・林業に関する世論調査」の1996年のデータによれば、「今後、新たに住宅を建てたり買ったりするときに、どんな住宅を選びたいですか」という質問に対して、69.1%の人たちが木造の在来工法(軸組工法)の家、12.5%の人たちが木造の在来工法以外(プレハブなど)の家と答え、合計で81.6%の人たちが、家を建てるなら木造の家と考えているという結果が出ています。  また、同じ調査で木造の在来工法と答えた人たちにその理由を聞いたところ、第1位に挙がったのが、「気候・風土に適し、通気・保温性など居住性にすぐれている」の63.7%、続いて「昔から住み慣れているから」が54.1%、「木が好きだから」が44.6%という回答も得られています。  木の家が居住性にすぐれていることは、科学的なデータによっても証明されています。しかし、世論調査の対象となった一般の人たちが、データを根拠にして「木の家は住みやすい」と答えたわけではないのは明らかです。ほとんどの人たちは、実際に暮らしてきた経験によって木の家の住みやすさを実感してきたからこそ、そう答えたのだと思います。  私も今までに、鉄骨のアパートとコンクリートのマンションに暮らしたことがありますが(現在の家は木造です)、いずれの場合も住みやすいとは思えませんでした。どちらの家も湿気がこもりやすく、梅雨時になると必ずと言っていいほどカビが生えて、いやな臭いがしたものです。特に五年間暮らしたコンクリートのマンションは、夏は暑くて冬は寒いという状況でエアコンに頼りっぱなしの生活を余儀なくされ、冬などは、コンクリート床の足触りが悪くて冷たいために耐えがたい思いをさせられました。木造の家に住みたいという思いは、住宅を供給する側の私自身も強く感じてきたことなのです。

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