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高性能住宅の条件とは?

2018年5月15日「火曜日」更新の日記

2018-05-15の日記のIMAGE
 コストダウンの試みを紹介していくなかで、私は気軽に「高性能の住宅」という言葉を使ってきました。ですが、最近まで、住宅に必要な性能が何なのかをはっきり理解している人はそれほど多くなかったのではないかと私は感じています。戦後一貫して住宅づくりに蔓延していた「とにかく雨露をしのげればいい」という風潮が、消費者の住宅性能に対する意識を鈍らせてきたように思えるのです。  それは、消費者だけではなく行政の側にも言えることでしたが、近年になってようやく性能重視の姿勢が見えてきました。1996年10月に、住宅金融公庫の融資基準が、それまでの床面積から性能へと変更されたことが好例でしょう。従来は、床面積が125平方メートル以下の住宅に最も低い金利が適用されてきましたが、この改正によって、性能の優れた住宅に最低金利が適用される体系に変わったのです。いささか遅すぎた感はありますが、時代の要請に応えた改正だったと言えるだろうと思います。  ではここで、住宅に必要な性能を整理してみましょう。  さまざまな要素を分類・整理して単純化すると、住宅の性能は次の6つに集約されると私は考えています。 ①快適な生活が送れること(精神的・肉体的なストレスがかからない) ②耐久性が高いこと(長期間、安全に暮らすことができる) ③耐震性が高いこと(地震に耐え、住む人の生命と財産を守る) ④バリアフリーであること(人にやさしい、高齢者も暮らしやすい) ⑤省エネルギー性に優れていること(地球環境への配慮がなされている) ⑥健康に過ごせること(住む人の健康を損なわない)  この6点は、住宅金融公庫の基準金利適用・割増融資適用の条件ともほぼ重なるもので、消費者が住宅に求める性能の最大公約数と言ってもいいでしょう。

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