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根拠のない価格への疑問

2018年5月9日「水曜日」更新の日記

2018-05-09の日記のIMAGE
 私は、大工の修業からリフォーム業を経て、現在の注文住宅建設を手掛けるようになったのですが、修業時代からこの業界の価格の出し方には疑問がありました。最初は私自身が大工だったわけですから、お客さまに対する価格の出し方というより先に、自分自身に支払われる工賃の問題として解せない部分があったのです。  当時、一棟の住宅を施工する場合に、それが40坪の住宅であっても30坪の住宅であっても、支払われる工賃は「坪あたりいくら」という同じ基準で決められていました。ですが、工事に手間がかかる階段や玄関、バスルームやキ。チンは、ニ世帯住宅のような場合をのぞけば、広さに関係なく一棟の家にひとつしかないのが普通です。ですから、工賃をもらう側としては、40坪の家を建てるほうが、30坪の家を建てるよりも効率よく稼ぐことができたわけです。  これはどう考えてもおかしな話ですが、周りの親方や先輩たちはそれが当たり前だという顔をしていました。話を聞いても「昔からそう決まっている」と言うばかりで、それ以上のことは何も教えてくれません。親方や先輩たちも、はっきりした理由を追求しないままに仕事を続けてきていたのでした。住宅施工の工賃の出し方に明確な根拠が存在していなかったことは紛れもない事実です。そしてそのことは当然、お客さまへの価格の提示にもさしたる根拠がないことを示しています。

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