暖房の注意点
2018年4月28日「土曜日」更新の日記
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- 暖房が身に染みてありがたく感じられる季節です。暖房の「房」という字は本来「部屋」という意味ですが、昔の日本の暖房は、こたつや火鉢などの体の一部分を暖めるだけでした。「暖身」はあっても、ストーブなどで部屋全体を暖める「暖房」はなかったということができます。
背中を丸めて、こたつや火鉢にしがみつく生活からくらべれぱ、「暖房」はずっと快適で行動的な生活ができます。暖房の普及のおかげで、寒さがもとで病気になる人も少なくなり、日本人の長寿化に大きく貢献したと思います。
半面、暖房について注意しなければならないことがたくさんあります。
1つは、暖房のアンバランスの問題。
廊下やトイレ、おふろ場が往々にして、暖房が行き届きにくいために、居室(居間や寝室)と大きな温度差が生じ、そのために高齢者は脳卒中を起こしたりすることがあります。
できるだけ居室以外のところも、最低の暖房を心がけたいものです。
第2は暖めすぎの問題。
人の生理は、暖め始めると、いくらでも温度を上げることを快適と感じるようになります。上着を脱いで薄着になるのも気持ちよいことですが、エネルギーの無駄であるばかりか、空気中の同じ水蒸気量でも、温度を上げれば湿度は下がって乾燥感が増し、加湿しなければ済まなくなります。この結果、暖房を切った夜間に温度が下がって必要以上に結露が生じます。結露にはカビがつきものですし、結露が凍って建築業界でいう屋根裏の「すがもり」などの破壊現象が生じ、建物を台無しにしたりします。暖房の足りないところは着衣で補うなど過暖房にはくれぐれも注意が必要です。
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