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全体を換気空気齢を若く

2018年4月26日「木曜日」更新の日記

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 わたしたちは生きてゆくために、食べ物や、水や、空気を絶えず取り入れています。  人間は絶えず呼吸をしており、その吸い込む空気の量は、大人で安静にしているとき1回に0.5リットルとして1分間に約10リットル、1時間で600リットル、1日24時間で1万4400リットルになり、一口にいって約2万リットル、換算して20立方メートルとなります。これは大体6畳間の空気量に相当します。1立方メートルの空気の重さは約1.2キログラムですから、大人1人で毎日、20125キロもの空気をタダで吸っているわけです。お金を払って飲み食いする量の、何と10倍にも相当します。  住まいの中にいるときも、会社や学校などビルの中にいるときも、あるいはバスや電車や車の中にいるときも、わたしたちは、戸外に出ているとき以外、閉ざされた空間、一種のハコの中で生活していることになります。  1日のハコの中での生活時間は、文明が進めば進むほど、ますます長くなっており、日本人の生活時間調査によると平均90%にも達しているそうです。1日中外にいる農漁業の専業従事者はほとんど例外的なものとなってしまいました。  外の空気も全くきれいとはいえないかもしれませんが、室内で予想される空気の汚れに比べれば、一般的にはずっときれいです。内外の空気の入れ換え、すなわち「換気」の重要性はもう読者のみなさんには説くまでもないでしょう。  さて、その換気でまだお話ししていなかったことは、室内のどこにいる人でも「新鮮な」「若い」空気との接触が必要ということです。  いうまでもなく「換気」は外から新鮮な空気が入って、室内の汚れた空気が追い出されることです。しかし、空気の出入り口が近寄りすぎていると、室内の一部分の空気しか入れ換わらず、大部分が取り残されてしまいます。これを空気の停滞とかよどみとかいいます。この部分の空気は、「年寄り」になるわけです。空気はなるべく部屋全体で入れ換わらなければ、本当の「換気」にはなりません。  部屋の中を長い道のりで空気が流れるように窓開けすることが、空気のよどんだ部分を最小限にするコツです。これは、住居全体で考えても同じです。  専門的な換気計画では空気分布をよくして、平均的な空気齢(何分とか何秒とかいう単位の「空気の年齢」のこと)を小さくすることを狙います。

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