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1時間に1回は換気を

2018年4月21日「土曜日」更新の日記

2018-04-21の日記のIMAGE
 病人の食事や看護にもまして、石炭の暖房で汚れた室内の空気を入れ換えることが大切だと強調したナイチンゲールの話はもっともっと知られてよいことと思います。  昔のように石炭やまきを燃やし、すすに悩まされながら暖をとるようなストーブは、現在では灯油やガスを使う、便利でスマートな暖房器具に変わりました。目に見える空気の汚れ、いたたまれないような悪臭に悩まされることもなくなりました。しかし、目や鼻で感じないからといって、空気の汚れの対策に無関心であってはなりません。私たちは暑さ寒さには敏感でも、空気の汚れには極めて鈍感だからです。  これまで一番普及している型のストーブは、開放型といって、暖気も廃ガスも一緒に室内に放出されます。よく燃えているときでも、たえず有毒な一酸化炭素が出ていますし、特に最近は赤外線タイプなど高温で燃焼しますから、気管を痛めるニ酸化窒素もたくさん出ています。大気汚染規制で以前から問題となっている自動車の排気ガスと全く同じことが家庭内で起きており、実は道路より家庭内の汚染の方が、多くの場合問題なのです。  暖房しているとき、特に長時間人の出入りがないような場合は、1時間に1度の窓開け換気をくれぐれもお忘れなく。  窓開けの時間は外にどのくらいの風が吹いているかによりますが、ほんの2、3分で十分です。向い合う窓を同時に開ければ勢いよく風が吹き抜けますから、2、30秒でも換気の効果があがります。  ひととき換気で冷たい外気が入っても、室内がぜんぶ冷えきってしまうわけではなく、窓を閉めれば寒さはすぐ感じなくなるものです。  これは、すでに室内の壁、床、天井、家具、衣類などが暖まっていて「輻射暖房」をしているからです。

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