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ナイチンゲールの言葉

2018年4月20日「金曜日」更新の日記

2018-04-20の日記のIMAGE
 アレルギー体質の人には、どんなにわずかな量でもアレルゲン(アレルギーを起こす抗原)があれば症状が出ます。スギ花粉なら室内にもちこまないこと、ダニとかカビによるアレルゲンなら、室内にふやさないことが大事です。空気清浄機を使って室内の空気をきれいにすることも一つの考え方ですが、室内のもとを絶つことの方がもっと大切です。  健康に住まうことでいつも思い出されるのは、看護の神様ともいえるナイチングールが150年ほど前にいった言葉です。「環境が悪くて死んで行く人のために病院を建てるよりも、環境をよくすることの方が大事です!」看護の大権威が、病気にさせない努力の方がもっと重要であることを政治家に訴えたのでした。  「看護ノート」という主婦向けの本も書きました。病人をどのように看護してあげたらよいのかが書いてあると思って読むと、それが大違い、20数章からなるこの本の半分以上が「健康に住まう」話なのです。それも特に「換気」の重要性を繰り返し述べているのです。  当時、産業革命の余波でロンドンに集まった大勢の労働者は貧しい生活を強いられていました。狭い住居に押しこめられ、寒い冬は特に窓を閉め切って、石炭を燃やし暖をとっていました。このため、戸外はロンドンスモッグと呼ばれる煙と霧のまじった大気汚染に悩まされたばかりでなく、室内の空気もそれ以上に汚れに汚れて、元気な人も病気になり、病人はますますひどくなるという状況でした。ナイチンゲールは健康な人も病気の人もまずすべきことは、「空気の入れ換え」であることを強調したわけです。

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