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気密性の高い住まいと換気

2018年4月19日「木曜日」更新の日記

2018-04-19の日記のIMAGE
 室内空気の汚染が問題視される最も大きな理由は、暑さ、寒さのように人体が敏感に感じることができないことです。  暑い夏の日差しをさえぎるために、軒やひさしを張り出したり、冬は火を使って暖をとったりして快適に過す知恵を、人類は長い歴史の中で学びとってきましたが、住まいをつくったといっても、最近までは室内の空気は外の空気とほとんど変わらないきれいなものでしたから、空気の汚れに対する防御策は必要ありませんでした。逆にいえば、空気汚染に対して防衛する生体機構は少しも進化せず、その本能も発達してこなかったといえるでしょう。  そして、住まいのつくりだけが、最近になって非常に変わってきたのです。エネルギー節約のために現代の住まいは断熱(熱を出入りさせない)、気密(空気を出入りさせない)という特徴をもつようになりました。その結果、暖房や冷房の効率は大変高まり、熱的な面で住まいは大変快適なものとなりました。半面、目にみえない空気の汚れが、新しい建材や室内仕上げのさまざまな表面から出てきて、気がつかないうちに室内にたまってしまう傾向が強まってきました。専門的には室内汚染のレベル(濃度)が高くなったといいます。  わたしたちは空気(の中の酸素)を吸って生存する生物ですから、汚染のあるなしにかかわらず、つねに新鮮な空気が必要です。ここに空気の入れ換えという「換気」の重要性がクローズアップされてきます。  「換気」とは新しい空気を室内に補給し、汚れた室内の空気を追い出すというニ重の意味合いをもっています。室内に入ってきた新鮮な空気は私たちに十分な酸素を補給するとともに室内汚染を薄める働きをします。同時に外へ出て行く空気が室内の汚染そのものを一緒に持ち去ってくれるわけです。

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