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メゾネット形式やコーポラティブ方式も要注意

2018年1月25日「木曜日」更新の日記

2018-01-25の日記のIMAGE
 立地がよくても、私はメゾネット形式やコーポラティブ方式のマンションもお勧めしません。  「メゾネット形式」のマンションというのは、住戸内部に階段があり、間取りが上階と下階に分かれているものです。かつて、一戸建てに似ていることで人気があり、結構供給されましたが、今ではほとんど見られません。  マンションは基本的に室内の床がフラットなのが特徴です。階段がない分、スペースを有効に利用できますし、室内の移動も楽です。それをわざわざメゾネットにすると、デッドスペースが増えて使い勝手が悪くなります。人間工学的にも、平面上で10m離れている場所と、上または下に2m離れている場所では、平面上を移動するほうを人間は選びます。  そうした理由から、メゾネット形式のマンションは、将来売ろうとするとき、どうしても不利になり、すぐ売れるのを見たためしがありません。  最近、建物を縦に区分けした「長屋形式」の分譲マンションも見かけますが、これもメゾネット形式と同じように室内に階段があり、また、崖地を利用するなど敷地の形状などがあまりよくないように見えます。将来の資産価値という観点からは、やはりお勧めできません。  先日、たまたま例外的に、半地下部分にあって広いテラス付きの新築マンションを推薦しましたが、それは東京都心の高級住宅地で周辺環境がよく、貸したときの賃料も表面利回りで7%見込める物件だったからです。  もうひとつ、「コーポラティブ方式」のマンションとは、不動産会社が分譲するマンションを購入するのではなく、個人が集まって一緒に土地を買い、自分たちで建物のプランニングや工事の発注などを行うものです。  実際には設計事務所などが入ってコーディネートし、間取りや内装などを好みに合わせ自由に設計できるというのがセールスポイントになっています。  しかし、間取りや内装が自由に設計できるというのが逆にデメリットになります。 変わった間取りや凝った内装は好みが分かれ、将来売ろうとするとマイイナスに働きます。また、上下階や左右の住戸でキッチンや浴室、トイレなどの位置が異なり、夜間に音が響きやすいといいます。  さらに、コーポラティブ方式のマンションを建てる土地は、一戸建てには広すぎ、不動産会社が分譲マンションを建てるには狭い、いわば中途半端な広さのケースが多いのです。そのため、全体で数戸から十数戸程度と小規模になり、どうしても建築費や住んでからの管理費、修繕積立金が割高になります。  以上のようなことから、コーポラティブ方式のマンションは年数が経つにつれ、物件のイメージが一般的な分譲マンションに比べて見劣りし、売ろうと思ってもなかなか売れないことになります。

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