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マイホームのリスクを知っておこう

2018年1月20日「土曜日」更新の日記

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 確認しておきましょう。たとえば、500万円を頭金にして4000万円の新築マンションを買うとします(住宅ローンが3500万円 年2.7%、35年返済とする)。  10年後に、買ったときと同じ4000万円でこのマンションが売れるとすれば、住宅口ーンの返済が進んでいるので、手元に残るお金は約1200万円になります。さらに、10年間の住居費は、実質上、住宅ローンの利息分と固定資産税や管理費などだけなので同じようなマンションを借りるよりずっと少なくて済むはずです。  逆に、10年後に、買ったときより3割安い2800万円でしか売れないとしたらどうでしょう。頭金500万円は消え、住宅ローンの残りを返すと、ほとんど手元にお金は残りません。10年間のローンの利息や固定資産税、管理費などは同じなのに、1200万円もの差がついてしまいます。  せっかく何千万円もかけた人生最大の買い物であるマイホームが大きく値下がりするのは、家計にとって大打撃です。  そう考えると、マイホームを買う際に最も注意しなければならないのは、将来いくらで売れるのか、つまり資産としての価値だということがおわかりいただけると思います。  マイホームには、ほかにもリスクがあります。  たとえば自然災害です。大地震や大雨では生命、財産の危険がありますが、それとは別に地盤や建物に生じた被害については、マイホームでは所有者の負担になります(火災保険や地震保険で一定範囲はカバーされますが)。  また、東日本大震災では震源から遠く離れた首都圏の湾岸エリアなどでも液状化の被害が発生し、そうしたエリアの地価や住宅相場は大きく値下がりしました。自分の家の地盤や建物はなんともなくても、値下がりするのです。最近はかなり戻っているようですが、将来また大きな地震が発生したらどうなるかわかりません。  こうした自然災害の影響を受けにくいマイホームを選ぶほうがいいことは、言うまでもないでしょう。  高齢の方だと、マイホームの立地や建物の構造によって生活上の不便や健康面のリスクがあります。高齢になったとき、丘の上の住宅地にある一戸建ては、買い物や病院へ通うのに不便なだけでなく、雪が降れば道で転んだりするリスクが高くなります。  また、断熱性が低く、隙間風が入るような建物であれば、寒い季節、入浴時や夜間にトイレへ行く際、血圧の変動が大きく脳血管障害の原因になると言われます。  どんなマイホームに住むかで健康に差がつくのです。  マイホームには相続のリスクもあります。相続税は2015年から基礎控除が縮小されて増税になり、これまでなら相続税と関係なかったような人でも、税金の支払いが必要なケースが出てくると言われます。  目ぼしい資産がマイホームだけだと、これまで以上に相続人同士が遺産分割でもめかねません。残された親族が裁判で争うようになると目も当てられません。  資産家の方であれば、マイホームなど資産の一部をタワーマンションなどに組み替えて節税を考えることも必要でしょう。  このように、マイホームを所有しているといろいろなリスクがともないます。  それらをできるだけ軽減したり、場合によってはメリットに転じるためにも、マイホームの資産価値が重要なのです。  資産価値の高いマイホームであれば、いざというときに処分しやすく、他のマイホームに買い換えたり、売却代金をいろいろな目的に使うことも容易です。

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