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「一生もの」と思い込む危険性

2018年1月16日「火曜日」更新の日記

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 「数十年前に購入した郊外のニュータウンにある一戸建てに住んでいます。広い庭が自慢だったけど都心まで遠く、今では建物の評価額はゼロ。周りには空き家や空き地がどんどん増えていて心配です」  「10年ほど住んだ社宅の近くで3階建ての戸建て住宅を買いました。子どもが転校せずにすむのが大きな理由だったけど、齢をとってくると階段が急で上り下りが大変。先日はうっかり足を滑らせてケガをしちゃいました」 「将来、子どもが生まれても大丈夫なようにと、予算の範囲内で広めの4LDKを購入しました。でも、駅からはバス便なので、子どもが生まれてみたら通勤だけじゃなく、子どもの送り迎えが大変なことに気づき四苦八苦しています」  みなさんのまわりでも、こんなケースを見聞きしたことはないでしょうか。  似たような話はほかにもたくさんあります。そのまま我慢して住み続ける手もあるでしょうが、なんらかの理由でマイホームを売ったり貸したりしなければならないときにまた苦労します。  確かに、「マイホーム」という言葉には夢があります。「よし、マイホームを買おう」と決め、あちこちモデルルームや物件を見て回り、夫婦や家族でいろいろ話し合い、そして新しい我が家での暮らしが始まったときの喜びは格別です。  家族で仲良く暮らすマイホームは多くの人にとって人生の目標であり、また毎日頑張る力を与えてくれる生きがいでもあります。  しかし、時として「夢のマイホーム」が人生の足手まといになることもあるのです。  数百万円もの自己資金を用意し、さらに何千万円もの住宅ローンを返していかなければなりません。その間、何事もなく平穏無事で、仕事や家庭も順調ならいいでしょう。  でも、これからの時代、何が起こるかわかりません。  多少、景気がよくなって給料が上がるかもしれませんが、かつてのように右肩上がりの経済成長は望むべくもありません。人手不足で企業の求人数は増えていますが終身雇用そのものは怪しく、また、いつケガや病気に見舞われないとも限りません。  プライベートでは離婚する可能性もあるでしょうし、未婚のまま独身で過ごす人も少なくありません。さらに、結婚している人も独身の人も、高齢の親の介護に直面するケースが増えています。 「それならいっそ、マイホームは買わずに賃貸で過ごすという選択もあるのでは?」という人もいるかもしれません。  でも、日本の賃貸住宅のレベルは低く、そのくせ家賃はけっして安くなく、一生ずっと家賃を払い続けるのは家計の負担を考えると、あまり賢い選択とは言えません。  誰にでも安心して暮らせる「住まい」は必要です。それも、できれば家族の状況や生活スタイルにふさわしい立地や広さ、形で、しかも実質的なコストが合理的な範囲内に抑えられる住まいです。  老後の住まいについては、「持ち家」、すなわちマイホームを希望する人が今でも7割を超えるのはそのためです。  安心して暮らせるマイホームを選ぶには、これまで当たり前のように唱えられてきた常識をいったん白紙に戻し、ゼロから考え直すべきです

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