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「大空を舞う鳥」になりたい親父たち

2018年1月12日「金曜日」更新の日記

2018-01-12の日記のIMAGE
 住友生命保険が全国4000人を対象として、父の日を前に「いざという時に頼りになる人」のアンケートを実施しました。  その結果を見て私は思わず唸ってしまいました。  なんと、今まではいざという時だけは少なくとも頼りにされていた父親が、その最後の砦すら失っていたのです。  「いざという時頼りになる人」で「頼りになるのは親」と回答した人のうち母親を頼りにしている人59.9%、父親を頼りにしている人は40・1%でした。母親の方が「いざという時に頼りになる」というのです。  デフレ不況で、多くの経営者が苦境に喘ぎ、リストラや失業でサラリーマンも悲哀を昧わっています。その結果、父親の背中を子供が頼もしく思えなくなったのは確かです。しかし、これほどとは驚きました。  景気が良いときは猛烈に働き、家庭をないがしろにしてはいたが、お金だけは運んでいた 親父も、もういないのです。  「俺がおまえたちを食わしてやっているんだ」と怒鴫れる親父もいなくなったのです。よくいわれることですが、給料が手渡しでなく、銀行振り込みになったことも有難みがなくなった一因です。給料日の1日くらいは「お父さん。ご苦労様」と言われましたから。  今はその甲斐性もなく、親父がますます小さくなってしまったのです。威張り散らすことが良いことだとは思いません。  しかし、親父に威厳は必要なのではないかと思います。「金がない」「家がない」「職がない」など、それらのことで親父を馬鹿にするなら、昔の親父のほとんどが馬鹿にされなければなりませんでした。  お金がなくても、借家に住んでいても、親父の威厳は今よりはあったはずです。  いったい、いつから日本の親父の威厳は消えてしまったのでしょうか。  そして、いつの日か、その威厳を取り戻せるのでしょうか。  別の父の日のアンケートでは「お父さんは生まれ変わったら何になりたいか」という設問で1位になったのは「大空を舞う鳥になりたい」だったそうです。  まさに親父は今にも空を飛びたい心境なのです。保険に加入していたためにその保険金をあてにして自殺する気になるといケ方が絶えないのはそのためかもしれません。  住宅金融公庫の融資を利用する場合は、「団体信用生命保険」へ加入させられます。債務者が死亡した時に保険金でローンが払えるため、少々きつくてもこの保険に加入させられることは確かにいいことですが、自分が死ねば保険金で借金を返済できるという考えを持つ方が出てくるのです。  それこそ「大空を舞ケ鳥になりたい」親父たちにとって「団体信用生命保険」が自殺を誘発しているのかもしれません。

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