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あなたの「家庭株式会社」は借金まみれ

2018年1月11日「木曜日」更新の日記

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 住宅ローンを組んでいるサラリーマン家庭はいかにリスクが高いかということを検証してみます。あなたの「家庭」を「会社」として見ればよく分かります。  自宅を建てるということは会社でいえば収益を生まない「本社ビル」を建てることです。本社ビルを建てた会社と建てていない同規模の会社の信用は建てていない会社の信用が高いのです(銀行から見てです)。  住宅ローンは自宅(本社ビル)の超長期借入金です。バランスシートではこれは「負債の部」を大きくしていることが分かります。借入金は3000万円とします。  このほかに通常、教育ローン、車のローンなど短期借入金があります。300万円とします。  もちろん、自宅の建物、土地、車は「資産の部」になります。簿価で見ればバランスが取れていることになりますが、時価評価すれば債務超過です。これらの資産は購入した日からどんどん時価は下がります。  給料収入が会社でいえば「売上」になります。給料40万円、ボーナス50万とすれば月商40万円、年商580万円の家庭株式会社なのです。家族のお小遣いが給料。夫5万円、妻2万円、長男1万円、長女1万円とします。人件費は月間9万円、年間108万円です。生活費が経費。食費8万円、教育費2万円、衣服費1万円、水道光熱費1万円、電話・携帯代2万円、ガソリン代1万円、雑費2万円、クレジット1万円とします。  月間18万円の経費です。年間経費は216万円になります。  これらを差し引いて、住宅ローン毎月16万円、ボーナス時24万円、車のローン毎月4万円の借入金返済は月額平均24万円、年間288万円となります。この返済原資があるのかどうかということです。  現在の状況で自宅(本社ビル)を建てた場合は、年間支出612万円、年間収入580万円では年間32万円資金不足になります。  これが30年から35年続くのです。給料(売上)が下がった場合や、賞与が下がれば破綻です。無理な本社ピル計画だということがよく分かります。  会社であれば、580万円の年商の会社に本社ビル建築の3000万円を融資する銀行はありません。まちがいなく銀行は融資しません。   ところが個人の住宅ローンは収入しかチェックしません。計画の時点で、このような試算はどの家庭でもしています。ただ、どうしても夢のマイホームが欲しい奥さんは小遣い(給料)の減額や、生活費(経費)をきりつめればなんとかなると思うのです。そしてそれを家族(社員)に強要するのです。  「お父さんの小遣い下げればなんとかなるでしょ」(えー。居酒屋にも行けない)  「食費はうまくやりくりすれば5万円以下になるわ」(えー。今でもまずいのに)  「子供の携帯は禁止!」(えーー。ぎゃーー。酷い!)  あっというまに、賃下げなどのリストラ案、スリム化案が出てきます。当然、家族旅行(社員旅行)は廃止になります。遊ぶことも、晩酌もできません。福利厚生費の廃止です。  こんな家庭(会社)では家族(社員)は不満だらけです。あくまで「家庭」(会社)ではなく「家」(本社ビル)が優先する思考法がこの計画段階から出ているのです。これが30年以上続くとしたら、楽しいですか?  会社であれば、初めから無理な本社ビル計画はまちがいなく中止になります。  サラリーマン家庭の破綻危険度が高いという意味がこれで分かると思います。  あなたの家庭株式会社の本社ビル計画は極めて無謀な計画なのです。

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