「家」を守るために「家庭」を捨てる危険な人たち
2018年1月7日「日曜日」更新の日記
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- 「あなたは「家」を守りたいのですか?」「あなたは「家庭」を守りたいのですか?・」
私は住宅ローンの返済に苦しんで相談に来た方に質問します。どちらを守ることが正しいことであるかは考えるまでもない質問です。
ところが、マイホームを死守することだけに固執した人間は冷静に判断することすらできなくなっているのです。本当に何が大切なのかを忘れてしまっているのです。
「家」を守れば「家庭」を守ることができると確信しています。「家」を喪失することがあれば「家庭」が崩壊するのだという恐怖心が判断を曇らせているのです。だから無理をしてでも自宅を守ろうとするのです。
とりわけ主婦は「家」を守ることにこだわります。夫はそうでもありません。夫は、ほとんど休日以外は「家」にはいないからです。会社にいる時間と通勤時間の方が圧倒的に多いため、「家」にあまり愛着はありません。夫にとっては「家」は寝るためだけに帰る場所なのです。
むしろ「家」を建てたために通勤時間が増した。家族の団欒などない。何のために「家」を建てたのかと夫はいつも思っているので、私の話にはうんうんと肯きます。しかし、主婦はその生活の全てが「家」なのです。「家」を失うことは全てを失うことだと思っています。そのため、住宅ローンが払えなくなると消費者金融で借りてまで払おうとするのです。
借りて返すという最も愚かな行動をする理由は「終の棲家」を死守しようとする気持ちにあります。それが結果的に「棲家の終」になることなのです。「マイホーム」ではなく「おしまいホーム」です。「家」を守ろうとすればするほど、「家庭」と「家計」にその「歪」がくるからです。
夫の顔を見ると妻は「給料や賞与が下がり、甲斐性がない」と夫を馬鹿にします。それを子供はいつも聞いているのです。
(ああ、うちの親父はおふくろからあんなに馬鹿にされてだらしないな)
夫は、土日は、「家」にいてゴロゴロします。日々の通勤、仕事から安らぐ大切な時間です。
そんな時問にも妻の愚痴や罵声が飛んできます。
その反動で、たまには親父らしく子供に説教をします。しかし、子供にはこれがたまりません。何故なら母親に「甲斐性なし」「馬鹿」と言われている親父に「馬鹿」と言われるからです。「馬鹿」に「馬鹿」と言われた後の行動は子供の性格により大きく異なります。
キレて家庭内暴力に走る子供。少年犯罪に向かう子供。自信を失くして引きこもる子供。
若者たちのニート化。それをお互いの資任になすりつける夫婦。家を建てて、自分の部屋や子供部屋を作ったための悲劇でもあります。
家が、家族が触れ合う場ではなく、引きこもる場になってしまったのです。
家庭は崩壊し、家族の団欒はなく、外見立派な家だけがあることを果たして幸せだという人がいるのでしょうか。
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