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防炎加工の効果は疑問

2017年12月29日「金曜日」更新の日記

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 多くの犠牲者を出したホテル・二ューージャパンの火災事故の原因は、寝たばこでした。住宅火災の発 火原因も、寝たばこが9.8%とトップです。そこで、一般家庭向けに防炎加工のふとんやシーツが商品化されはじめました。  防炎加工には、繊維自体に有機リン化合物やハ口ゲン含有ビ二ール化合物などを加えて繊維素材自体を燃えにくくする方法と、布にリンや窒素、チタンなどを染み込ませて燃えにくくする後加工方法があります。 ①綿100%に後加工したシーツから、584~1047ppmという高濃度のホルムアルデヒドが検出された。洗濯を10回繰り返しても、基準の75ppmを超えた。 ②毛100%の毛布は、防炎とそうでないものとに防炎性能の違いがなかった。 ③ふとん、掛けぶとん、マットレスに防炎商品を使っても、シーツやカバー類にそうでないものを使っていれば、全体が燃え上がり、防炎効果は期待できない。 ④難燃後加工商品は、難燃素材を使った防炎商品に比べて、洗濯による効果の低下が見られる。防炎能力にばらつきがあり、防炎ラベルがついているのに性能不足のものもある。  寝たきりの病人の場合には、難燃素材を使った防炎商品で初期の火災の被害から守れるかもしれません。しかし、燃えた場合には多量の有害ガスが発生し、かえって危険性が高まるケースもあります。自分の家族構成・生活スタイルなどを考えて、本当に必要なケースだけ難燃素材を利用するようにしましょう。  生活スタイルの多様化といえばそれまでですが、清潔で快適な生活をおくるために、私たちはたくさんの化学物質を使っています。その効果に頼り、掃除や洗濯など家事に手を抜き、かえって不潔な生活をおくるようになる結果、ますます化学物質に頼ることになります。そして、化学物質過敏症ヘー歩一歩近づいていくのです。こんな生活をこれからも続けますか?

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