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TBZやトリクロサンが使われていた

2017年12月22日「金曜日」更新の日記

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 においのもとは、分泌した汗や皮脂に繁殖した黄色ブドウ状球菌です。そこで、細菌の繁殖を抑えればにおいをカットできると、抗菌・防臭加工商品が開発されたわけです。現在、薬剤としては、アメリカのダウコーニング社が開発した第4級アンモニウム塩系、無機系のゼオライト、フェノール系、脂肪酸エステル系などが使われています。  抗菌効果には、2種類あります。ひとつは、抗菌剤が溶け出して抗菌作用を示す方法です。もうひとつは、抗菌剤の活性部分が細胞表面と接触した状態で抗菌作用を示す方法です。  かつて靴下に使われていたTBZは前者のタイプ。水虫さえ殺すといわれるほどの強力な溶出効果がありました。後者のタイプには、第4級アンモニウム塩系がおもに用いられています。現在は後者が主流で、安全性からいっても軍配が上がります。  83~84年に北海道衛生研究所や東京都立衛生研究所が行った調査では、抗菌加工薬剤として使用されたと思われるTBZが靴下から32~385ppm、トリクロサンが靴下や下着などから250~5890ppm検出されました。  トリクロサンは汗に溶け出すという報告があります。また、塩素系漂白剤で漂白後に加熱したり紫外線に長時間あてると、発ガン性や催奇形性などがある猛毒のダイオキシンが発生します。トリクロサンをイルガサンDP-300という商品名で出荷していた日本チバガイギー社は、問題が大きくなる前の87年に繊維メーカーへの出荷を中止しました。しかし、エアコンのファン、ビオレやクレアラシルのような洗顔料にはまだ使われています。

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