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安全な保存はモスバイバイで

2017年12月19日「火曜日」更新の日記

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 防虫剤ではない各種の防虫商品も出回っていますが、危険が濳んでいるか、効果が弱いものばかりです。たとえばダンスシートや防虫カバーには、プラスチックフィルムに防虫剤が含まれています。和服用の防虫たとう紙にも、防虫剤がしみ込ませてあります。だから、このような商品を使うと、防虫剤を使ったのと同じ結果になります。  一方、衣類圧縮袋や旅行用衣類袋は衣類のカサを小さくするのが目的ですから、普通は防虫剤を用いていません。その点では安全ですが、保存袋として使うと衣類を虫に食べられてしまいます。  袋の圧縮度を高めるため「脱酸素剤入り」もありますが、長いあいだ衣類を入れておくと、やはり虫による被害が出ます。酸素透過性のあるプラスチックフィルムが用いられているうえ、脱酸素剤の量が少なすぎるので酸素がゼロにならず、虫が死なないからです。  天然ものなら安全性が高いということで、アメリカ赤杉の香りを利用した防虫剤の代替品なども出回るようになりました。しかし、効果が弱く、手間もかかるので、いま一つ人気が出ていません。  天然の虫よけ成分のほうが、化学合成した防虫剤より作用がマイルドで、安全性も高いのは確かです。けれども、もっと多く利用されるようになれ ば、化学物質過敏症にかかった人に影響が表れる可能性があります。虫が嫌って逃げる量を使用しなければならないのですから、ダンスを開けたとき、化学物質過敏症の人が香りの成分を吸い込むと、症状が表れる可能性は充分に考えられます。  40年ほど前までは誰も有害だと思っていなかったスギの花粉が、少なくとも数百万人に花粉症を引き起こしているのです。生物に影響を与える物質が あるかぎり、人間に安全とは言い切れません。

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