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除湿剤・防カビ剤

2017年12月17日「日曜日」更新の日記

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 押入れ独特のにおいは、カピと湿気によるものです。押入れのように密閉できない場所では、市販の除湿剤はほとんど役に立ちません。そこで、最近出回っている除湿剤には、防カビ剤が配合されているものが多くなったのです。防カビ剤は空気中に拡散してこそ効果があるわけですから、部屋の空気も汚染されてしまいます。  湿気を少なくし、風を通して空気を動かせば、カビは生えにくくなり、防カビ剤入りの除湿剤は使わないですみます。防カビ剤を含まないものには、除湿棒(ニトムス)があります。  日本人の生活はきわめて清潔で快適になっています。これが不潔なもの、不快なものに対する忍耐力を失わせ、極端な清潔志向を強めているのでしょうか。この心理を巧みに利用して、「抗菌・防臭効果付き」=「よい商品」という図式がっくりあげられ ているようです。抗菌シーツ、抗菌ボールペンなど、急激に抗菌商品が増えています。しかし、よく考えてみれば、実際にはほとんど意味がなく、かえって不衛生なものが多いと思います。  それにひきかえ、ダンス、押入れのカビは切実な問題といえます。それでも、防カビ剤は使わないでと警鐘を鳴らす医師や研究者がいることを忘れないでほしいのです。防虫剤および除湿剤に含まれている防カビ剤はPCMX(パラクロロメタキシレノール)、IPMP(イソプロピルメチルフェノール)など。どちらもフェノール系殺菌剤で、アレルギーや皮膚障害を起こしやすく、発ガン性を指摘する報告もあります。  殺菌剤は基本的に生物の細胞に影響を及ぼします。ところが、IPMPなどは、化粧品や石けん、歯みがき剤など直接皮膚にふれるものに、ごく普通 に使われています。商品としての品質を保つためにやむを得ない面もありますが、除湿剤の場合は付加価値として入れられているにすぎず、不要です。

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