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衣料用防虫剤

2017年12月14日「木曜日」更新の日記

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 春・秋の衣替えの季節には、スーパーや薬局の売り場に衣料用防虫剤が山積みされます。昔は虫干しが年中行事でしたが、いまでは忙しい生活と狭い居住空間のためか、年2回の「防虫剤替え」として定着しているようです。  山積みされた高さがみるみる低くなっていくということは、住まいが防虫剤の貯蔵庫になるのを意味します。ダンスの引出用、衣裳箱用(錠剤タイプ、シートタイプ)、洋服ダンス用(つり下げタイプ、ビーズタイプ)など、さまざまな形で売られています。  使われている薬剤は樟脳、ナフタリン、パラジクロロベンゼン、ピレスロイド系(エムペントリンなど)の4種類、いずれも有害物質です。衣料用防虫剤は人体には無害と思われがちで、気軽に気前よく使われているようです。ところが、実際には中毒症状や皮膚障害を起こしやすく、粘膜刺激性、さらに発ガン性が報告されている成分もあります。  防虫剤は、固体成分が気体となって空気中に拡がること(蒸散)によって虫を殺すものです。効果はありますが、私たちもまた防虫剤の蒸散成分にさらされている事実を忘れてはなりません。しかも、現在出回っている防虫剤のほとんどには防カビ剤が配合されていますから、もれ出す有害成分の種類はもっと多くなります。  ダンスの引出し(50g)に2個というように基準使用量は表示されていますが、含まれる薬剤量を表示している商品はほとんどありません。日本の住 宅ではダンスなどの家具を寝室にまとめて置いてある場合が多いので、基準どおりに使ったとしても、蒸散する薬剤濃度は高くなっていることが予想されます。引出しの中で虫を殺しているつもりが、人間も防虫剤漬けになっているのです。

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