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カーペット、畳、ゴザ

2017年12月12日「火曜日」更新の日記

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 アレルギー性疾患の増加とカビ、ダエの関係が明らかになって以来、カーペットはまず第一に遠ざけなければならないものとされました。そこで、防ダ二・抗菌カーペットが開発され、ほとんどがSEKマーク付きの商品として売られています。  使われている薬剤はイミダゾール系、銀ゼオライト系などですが、メーカーが独自に開発した加工法によりさまざまな商品が出回っています。薬剤名の表示はなく、アモルデンB90、アローストップDXなどの商品名だけですから、消費者には内容は不明です。 稲わらを使っている畳にはダニなどの害虫が発生しないように防虫処理することが、日本工業規格に規定されています。マイクロ波や高周波を当てて防 虫処理する方法と、殺虫剤をしみ込ませた防虫加工紙で畳をくるむ方法があります。実際には、安く処理できる防虫加工紙の利用がほとんどです。  防虫加工紙に使われる殺虫剤は、有機リン系農薬のフェニトロチオン (スミチオン)、フェンチオン、ダイアジノンなどです。使用量は、フェニトロチオンが1㎡あたり1000㎡~1500㎡、フェンチオンが700mg~1000mg程度。ちなみに、水田でウンカなどの防除に散布されるフェニトロチオンの量は、1㎡あたり約50㎡です。水田に使用される農薬と同じものが、水田の約20倍も畳に使われているわけです。  この畳の農薬汚染に関して、農薬による環境汚染問題に全国各地で取り組んでいる人びとと連携を取りながら危険性を訴えている反農薬東京グループ (辻万千子代表)が東京都消費生活条例第8条にもとづいて、東京都に調査するよう申し入れしました。 その結果、防虫処理した畳を入れた部屋の空気には最高1㎡あたり7ug(1ug=1マイクログラムは100万分の1g、室温30度、畳の上10mで採取)の殺虫剤成分が漂っていることがわかりました。また、殺虫剤の濃度は、室温が高く、畳に近い位置ほど高い傾向を示しました。

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