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壁紙

2017年12月11日「月曜日」更新の日記

2017-12-11の日記のIMAGE
 壁紙は素材によって紙、織物、ビニル、化学繊維、無機質壁紙などに分けられています。そのほとんどが、抗菌・防カビ・防炎処理されています。  最近の住宅はすきま風が吹かなくなった代わりに、湿気がこもりやすく、細菌やカビにとって快適な環境となっています。うっかりすると、壁紙が黒ずんだり、イヤなにおいがこもるようになります。  カビが繁殖するためには、栄養が必要です。壁の表面のよごれと、紙を貼るための糊料が、絶好のエサになります。ですから、壁紙の場合には、表面と裏側の両方に防カビ剤が使われています。効果を強力に、持続的にするために、数種類の薬剤を組み合わせているそうです。あるメーカーによれば、ビニルクロスの90%は防カビ処理とのことです。ところが、壁紙を選ぶときに見る見本帖には、薬剤名の表示はありません。  使用されている抗菌・防カビ剤は、有機(ロゲン系、イミダゾール系、チアゾール系、有機ヒ素系などの化合物です。カビや細菌の生体に直接作用して生育を止めるのですから、人間の細胞に対しても作用する場合が多いのです。徐々に揮散して、刺激性をもつものもあります。  また、ほとんどの壁紙は防炎処理されています。 難燃剤には発ガン性を指摘されているTCEPも使われ、室内の空気から検出された例があります。  建築基準法により防火性能をもった材料の使用が義務づけられている場所もありますが、すべて防炎処理する必要があるのでしょうか。むしろ、火災時の有害ガス発生が心配です。  化学物質過敏症の危険を避けるためには、つねに、換気に気を配りましょう。また、古くなると揮発物質はなくなります。手入れをよくして大切に使 い、気分転換に壁紙でも替えようかなどと考えないほうが身のため。新たに多種類の化学物質を室内に持ち込むことになるからです。

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