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中性化が劣化を促進

2017年11月3日「金曜日」更新の日記

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鉄筋コンクリート建物の経年劣化の目安になるのは、中性化深さとなります。中性化が鉄筋付近にまで到達すると、鉄筋の腐食が進みます。建物のコンクリートに、塩分を十分に除去しない海砂が使用されたケースですと、中性化が鉄筋付近に到達する前に腐食が始まってしまうでしょう。中性化が鉄筋表面から二〇ミリの距離にまで進行すると、鉄筋の塩分腐食が始まります。何故、この様な事が起こるのか?鉄筋はコンクリートの塩分濃度が高くなるほど腐食の進行具合が早くなるからです。塩分を含んでいるコンクリートでは、中性化部分に存在していた塩分が内部に向かって移動し、濃縮する。このために、中性化が鉄筋付近に到達する前に、鉄筋周辺の塩分濃度が高まりつつあります。塩分を含んだ海砂を用いたコンクリートは関西地方の建物に多くありますが、中性化の進行は鉄筋の塩分腐食に大きい影響を及ぼす事になります。中性化を測定する場合には、直径三〇ミリ程度のコアを採取してチェックするか、強度をチェックするコアを採取する場合には、そのコアを用いて中性化も同時にチェックしましょう。中性化はフェノールフタレイン溶液による呈色反応によってチェックする。コアを採取したら水洗いをおこなった後、時間をおかずに溶液を吹きかけます。この試験を行う為のセッ卜は、試験器メーカーによって市販しています。価格は一万七〇〇〇円程度となっている。中性化か鉄筋付近にまで到達する期間は、コンクリートの品質が悪いほど、鉄筋表面のコンクリートの厚さ(かぶり厚さ)が小さいほど短くります。そのため、建物の寿命が短くなる。コンクリート構造物は、鉄筋のかぶり厚さが設計値(通常は二〇~三〇ミリ)よりも小さいものが少なくないと言えます。要は、施工不良です。鉄筋の位置とかぶり厚さを簡易にチェックする方法がある。鉄筋探査計と呼ばれる測定器である。この測定器を用いると、バルコニー床の配筋不良などもチェックする事が出来る。建物基礎の立ち上がり部分などに、白華現象が生じる事があります。一一月下旬から二月中旬頃の湿度が低い季節に発生しやすい。エフロレ。センスのように堅い付着物ではなく、雪が吹きつけたような状態で、簡易に取り除けるが、これが繰り返されるとコンクリートは次第に崩れてくる。この様な現象が起こっているコンクリートは、中性化が急速に進んでおり、強度も低下している事が多数です。

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