繰り上げ返済は期間短縮型がいい
2017年9月29日「金曜日」更新の日記
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- ローンを組んで支払いを始めたが、経済環境が好転し、「早く返してしまいたいな」と思う人も出てくるだろう。また、まとまったお金があるから返済に回して、その代わり月々の返済額を引き下げたい。こんな考えの人もいるに違いない。
こういう人たちは「繰り上げ返済制度」を利用すればいい。
繰り上げ返済には「期間短縮型」と「返済額軽減型」の2通りあり、どちらか好きなほうを選べるようになっている。期間短縮型は「30年ローンを、3年でも5年でも縮めて、早く完済してしまいたい」と願う人に向いている。
たとえば100万円を繰り上げ返済に回すと、どのくらいの期間を短縮できるか。借りた金額と金利、返済時期によって違ってくるが、一つの目安を示せば、年利2.4%、30年間固定、月返済額3万9000円で1000万円を借りていた場合、1年目に100万円を繰り上げ返済すると、期間を4年縮めて26年にすることができる。
同じ条件で借りた人が、返済額軽減型を選んだらどうなるか。その場合、期間は30年と変わらないが、月々の返済額が現行3万九9000円から3万5000円に減額される。
約1割の減額。こちらは、あまり効果的には思えない。
どちらがいいかはその人の事情によって異なってくるが、期間短縮型のほうが繰り上げ返済制度の趣旨にかなっているといえよう。
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