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ローン設計

2017年9月28日「木曜日」更新の日記

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現在の借り手はどれを選んでいるのか。住宅ローンの貸出額の7、8割が変動金利である。年一%前後の安い金利で借りて、金利が上がりそうになったら固定金利に乗り換えようと多くの人は考えている。  たしかに、それがいちばんだが、現実には変動金利から固定金利にうまく乗り換えるのはけっこうむずかしい。なぜかというと、長期金利のほうが動きが早く、変動金利が上がりそうだから固定に乗り換えようとすると、長期金利のほうはすでに上がってしまっている、ということが多いのだ。  また、変動金利は5年間金利が上がっても、毎月の返済額は変わらない。この間は利息の支払いが増えるため、その分元本が減らないことになる。したがって、5年後の返済額 見直しのとき、想定よりも返済額が増えることがある。  これに対して、固定金利のほうはどうか。アベノミクスによるデフレ脱却のための政策が動き出したことによって、今後はゆるやかな物価上昇が始まる。物価が上がれば金利も上がることになる。その意味で、いまは長期固定金利を選ぶラストチャンスかもしれない。  借入額が少なく、返済期間も10年以下の短い場合は変動でもいい。期間が短ければ、最初の五年間で元本をかなり返せるからだ。逆にいえば借入額が多く、返済も長い場合は変 助金利を選ぶのは考えものということだ。  そして、それぞれのよさを活かすのが、固定金利と変動金利を組み合わせた固定特約型である。たとえば当面は子供の学資でお金がいるが、将東は余裕を持って返せる、という人は特約型を選べばいい。それがいちばん賢い方法だ。  もう給料が右肩上がりで上昇する時代ではないので、先を見通して安心できる借り方がいい。変動よりも固定を柱にローン計画を立てるのがいいと私は思う。固定で借りて返済がきついようなら、ローン設計そのものに無理があるのだ。ただ、長期固定を選ぶ場合「65歳完済」(定年時完済)を目標にすべきだろう。

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