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日本人が都会は住む所でないと思っている

2017年7月31日「月曜日」更新の日記

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都市では、文化的なものから、生活の必需品に至るまで、人間が集積することによってストックされたものの豊かさを享受することができる。  たとえば渋谷の広尾ガーデンヒルズあたりに住んでいれば、ちょっと歩くとあらゆる国の料理を食べさせるレストランが揃っていて、有栖川宮記念公園があってそこを散歩することができて、図書館があり、疲れたらしゃれた喫茶店がいくらでもある。歩いていると、運がよければ、宮沢りえさんといったタレントなどに会えるかもしれない。銀座などに出てもタクシーで、1000円前後で帰ってこれる。それでいて昔ながらのしもた屋のお菓子屋も、八百屋も、安いめし屋も、飲み屋も揃っているのだ。そういう生活を一度してしまうと、朝、ター時間半もかけて、通勤ラッシュの満員電車でもみくちゃにされながら、毎日の生活をしていることが耐え難くなるだろう。  私も代官山のマンションの三階に住んでいて、一階にオフィスがあり、2階にスタジオ、5階に都市計画の部屋で、皆階段室の両側にあって、出勤が10秒!という生活をしていると、一日に3時間も通勤にエネルギーを無駄に費やしている人が信じられない。その3時間を私は仕事や遊びに余分に使えるのだから、私の日々は充実している実感がある。そんなことを皆しないのは、もちろん家賃その他のコストのこともあるけれど、基本的に日本人が都会は住む所でないと思っているからだけなのだが。

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