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コマーシャリズムだけが強い住宅

2017年7月20日「木曜日」更新の日記

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一度も料理をしたことがないような人間が、はじめて料理を試みるのに、いきなり懐石料理を作ろうというようなものだ。家を作るというのは、懐石料理どころか、中国料理の満漢全席を作るようなもので、知らないなどとは言っておられずありとあらゆる材料と技法を駆使して作らねぱならないもの。それを、何も知らない女性が無謀にも挑戦させられるのだ。  しかも、昔のように、要求を整理するなりはっきりとものを言って直してくれるような大工の親方などは、いなくなってしまっている。相手は、こうした奥さんの言いなりになって作るようなメーカーがほとんど。となれば、日本の郊外住宅の一軒一軒が全く違った価値基準で建てられ、百鬼夜行の姿になるのが当然。  そして今や、いわゆる商品化住宅といわれるブレファブーメーカーが、家作りの20%近くを占めるようになっている。しかも彼らは、その1人のお客のためだけに、家を作る。 そして、その1人ひとりは、いま話してきたように、こと家に関しては、まったく無知ときているのだから、この無知の上に我とコマーシャリズムだけが強い住宅が、郊外では押し合いへし合って並び、それこそ猥雑で住みにくい町ができ上がることになる。

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