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エセ健康建材に騙されないために。

2017年9月9日「土曜日」更新の日記

2017-09-09の日記のIMAGE
組成表などを調べてみると、多くの新建材に有害な化学物質のいずれかが入っていることがわかります。「健康」「体にやさしい」「ナチュラル」「エコ素材」などという謳い文句がつけられている商品でも、ほとんど実態が伴っていない場合もあります。こうした曖昧な宜伝文句がまかり通る理由は、建材や家に関してのエコ、健康という基準や評価が一般に浸透しておらず、何も定められていないも同然だからでしょう。たとえば「自然素材の壁、天井の左官仕上げ」として最近注目されている珪藻土も、そのもの自体に固まる性質はありません。ですからほとんどの商品には「つなぎ(バインダー)」としての樹脂や接着剤が入っていて、本来の珪藻土の成分が50%を上回る商品のほうが少ないのが現状です。 つまり、ほとんどの商品は「珪藻土入り接着剤」と呼んだほうがいいということなのです。建材に限ったことではありませんが、自分の身の回りに置くものや体に取り入れるものは、企業のご都合主義的宣伝文句を鵜呑みにせず、中身を自分で確かめて買ったり使ったりするしかありません。 そのための情報を集めたり、相談したりできる窓口もいくつか紹介しておきましょう。 たとえば新宿のパークタワー内にある「〇〇情報バンク」の室内環境ラボ。さまざまな健康建材のサンプルを実際に見ることができたり、エコ住宅に強い建築家の設計した事例を見たりすることができます。また、財団法人「建築環境・省エネルギー機構」や、財団法人「住宅リフォーム・紛争処理支援センター」、NPO法人「化学物質過敏症支援センター」のホームページもそれぞれ参考になると思います。気になった情報を自分自身でチェックし、正しくバランスのとれた知識と見る目を身につけることが、実態の伴わないエセ健康建材をつかまされない防衛策と言えるでしょう。

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