食べ物の文化
2017年7月28日「金曜日」更新の日記
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- パリのルーブル美術館なども、もともとはフランスの代々の王朝が世界中から美術品を略奪するようにして集めてきたもの。それを国家が占有しないで、現在の一般市民であるわれわれに開放しているから、つまりわれわれが共有しているから、モナリザもミロも私たちは私たちのものとしてユックリ観ることができる。
これは何も文化的なものばかりではなく、身近なものでも同じだ。レストランにしても、都市では、人が集まっているからこそ、それらの人を対象としたいろいろな店でおいしいものを食べることができる。
以前、都市の調査のためにワゴン車の後ろに寝袋で寝ながらという貧乏日本一周旅行をしたことがあった。そのときに一番困ったのは食事だった。農村には、ほとんどといっていいほど食べ物屋がない。集落の中に、食べ物屋など普通はなく、今夜はそこで泊まろうと思っても、夕食も朝食も取るところが無い。仕方ないから車で次の町まで走って行って、駅前のラーメン屋などでラーメンを食べて夕食は終わりというようなことがよくあった。
もちろん20年以上前の話で今は事情が違う。今ならかなりの農村に行っても幹線道路にはドライブイン形式のレストランかなにかがある。
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