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郊外の零細密集住宅

2017年7月14日「金曜日」更新の日記

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40代のサラリーマンの平均年収は500万~600万円くらい。多くは、この世代で自分の家を持とうと考える。政府の生活大国構想での目標も指摘しているように、家を建てるため等の借金が年収の5倍以上になると生活が破綻することは昔からの常識。ということは、年収500万なら2500万円から3000万円借りるのがせいぜいのところ。ところが今、2500万円でいったいどこに家が買えるのか。埼玉北部か、山梨か、いやそこいらだって新幹線で行ける場所はもう5000万という声が出ている。  実際には、貯金やその他の借金、1次取得の小さな物件を売ったりしてやっと年収の7、8倍くらい出しているのだが、それでも四千万から五千万円程度だ。この価格の東京周辺の家といえば、まず今や埼玉や千葉でも駅からはるか遠くに行かなければ一戸建ては無理だし、一戸建ては諦めてマンションにするとなっても、家族で住めるスペースを確保するには、やはり郊外ということになってしまう。  こうして、持ち家にこだわるばかりに、いよいよ東京への通勤には不便な、さらにさらに奥へと住む以外には、方法が無くなり始める。  一方、都市では地価が高騰しすぎてマンションすら建てにくく、安手の回収の早い賃貸の木賃アパートから安ワンルームマンションや狭い2DK程度の鉄骨共同住宅などが建ち並び始め、それもまた郊外へ拡大化し始めた。そしてそれらが郊外の零細密集住宅が延々と建ち並んでいるのに連続して、日本の貧しい風景ができあがってきているのである。

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