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ようやくの思いで家を建てる

2017年7月11日「火曜日」更新の日記

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ドイツはあらゆる資金を、まずちゃんとした公営住宅の建設に投入しているのだから、産業部門の復興は遅れているわけで、だからその間に日本の産業が大変な勢いで復興し、ヨーロッパを追い越すの は。いってみれば当たり前のことに気がついていないだけの話。  つまり、日本の戦後復興は、政府が人々が住む住宅を放棄して、住宅を国民1人1人の力で作らせることによって初めて達成された。住宅無策といわれるゆえんである。  その被害者であるわれわれは、こんな政府の言うことを今日まで「はい、はい」と素直に聞いて、それこそ埼玉県や千葉県、ついには茨城県、山梨県などという東京周辺の領域で何とか土地を探してきて、夜中にグラフ用紙の上に線を書いたり消したりしながら、 「こんな家を作りたい」という間取りを一生懸命に書いて、ようやくの思いで家を建てている。  こうして、郊外はおろか、はるか遠い郡部までに、狭い敷地に同じような家が密集して建てられていく。あきもせず黙々と庭付き一戸建て住宅が欲しいと建てつづけた結果、現在のような乱雑で平板で貧しい住宅地が、放縦に拡がっているこの状況が生まれた。政府の住宅無策と、日本人の脱却できない農民意識の結果である。

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