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民間の手によって作られてきた住宅

2017年7月5日「水曜日」更新の日記

2017-07-05の日記のIMAGE
国などが作った公共住宅があるじゃないかという反対意見もあるかもしれないけれど、あれは量も少なく質も低い。わが国ではちゃんとした家は自分で建てるのが一番良いのだということになっている。住宅獲得のプロセスを、親の家を出てワンルーム、または木賃アパート、結婚して公営賃貸、収入増によって民間共同住宅(マンションのこと)の賃貸から購入。そして一戸建ての自家建設へと進むのだと、政府自身が分析している。 公共住宅などは、自分で家を作るまでのほんの仮の住まいなのだと、政府も認めているくらいの存在で、本命はやはり自分で建てる自分の家なのだ。  けれど実は昔の日本人はあまり自分の家を自分が建てるということをしてこなかった。  かつての同潤会アパートや住宅・都市整備公団などの住居は、国が住を提供したといばるほどの量ではなく、大部分の住宅は民間の手によって作られてきた。そして、農家を除くとほとんどそれは借家だった。  戦前では、都会に住む人の80%近く又はそれ以上の人々は借家に住んでいた。たとえば昭和10年のデータによると、大阪の堺では97%の住民が借家に住んでいて、同じ頃名古屋で八十余%だった。 東京で貸家と書いた紙が貼ってある家がゴロゴロあって、その紙を探して次々と借りたものだと瀬戸内寂聴さんが書いていたように、戦前には年に10回以上も引越しをしていたなどという人も別に珍しくなかったのは事実。

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